何一つ変わっていないのに、その人だけいない感じが‥おすすめ度
★★★☆☆
夏樹(大沢たかお)は、ウインドサーファーの選手、1年に300日、
移動の時間をいれると365日、ウインドサーフィンの試合の為に時間を費やす。
そんな夏樹と妻の寛子(伊東美咲)は、若い時、試合に勝てなくて
住むところを追い出されて、テントで野宿したり、苦労をともにします。
夏樹は、その後、ウインドサーフィンの試合に勝てるようになり、
安定した生活を得られるようになり、4人の子供をもうけます。
しかし、ウインドサーフィンの試合の為、各地を移動する夏樹
は、家族を大切に思いながらも、家族と触れ合う時間を失います。
そんな時、夏樹は、カン臓の類上皮血管内皮種(血管肉腫の一型)
と診断され、闘病生活を余儀なくされます。
夏樹の家族は、夏樹の治療の為、医療保険が使える日本に引越し
夏樹の闘病生活を中心にした生活になります。
闘病生活の末に主人公が死ぬドラマは、最近でも、
「世界の中心で愛を叫ぶ」「タイヨウの歌」などがあります。
「世界の中心で愛を叫ぶ」は恋人の闘病死を見つめたドラマです。
そして、「タイヨウの歌」は、このドラマと同じように限られた
時間を精一杯いきようとする前向きな姿が描かれています。
「Life天国で君に逢えたら」は、闘病生活のおかげで、家族が今一度
向き合い、家族の絆を取り戻していくストーリーとなっていて、
家族の大切さ、家族の絆をさわやかに描けていると思えます。
夏樹は、好きなことをやって死ぬにしても闘病生活を経験したことで
人生の深い意義を見出せたように思えます。
泣ける映画ではなく、心温まる映画
おすすめ度 ★★★★★
癌で亡くなることがわかっているプロウインドサーファー飯島夏樹さんの実話。
DVDで初めて見ました。
見る前は感動して泣くような内容だと思っていましたが、よくあるような癌患者の家族の話ではなく、癌に侵されたことで家族の絆を取りもどした家族の話がメイン。
いきなり最初は飯島さんが亡くなった後のある儀式から始まり、その家族の顔や、ラストの、やはり死んでしまう夏樹さんの表情を見ると、心が温まる映画でした。
号泣覚悟で見ていた私は、ちょっと肩すかしでしたが・・・。
大沢たかおさんの演技が素晴らしいです。飯島夏樹さん本人に見えてくるほど似ています。
出演している俳優は非常に少ないですが、真矢みきさんが非常に良い配役です。
概要
2007年8月に公開された、大沢たかお主演の感動物語。共演は、伊東美咲。原作は、実在したプロウインドサーファー・故飯島夏樹氏による自伝『天国で君に逢えたら』、『ガンに生かされて』。風と波を自在に操り、ハワイの海を駆けていた彼が、ガンにより余命3ヵ月の宣告を受け、残された日々を雄雄しく清冽に生き抜いたさまを描いたもので、とめどなく涙をしぼられる珠玉作。夫の苦悩を知り、献身的に彼を支える妻・寛子役を務めた伊東の健気な演技が印象的。過酷な運命を突きつけられてもなお、ハワイの大自然の中で家族を愛し、自らの生をまっとうする夏樹(大沢)の姿には、神々しささえ感じられる。また、夏樹の“人生”たるウインドサーフィンのシーンは迫力にあふれ、まさに“命の輝き”に満ちている。生きることの真の意味に触れられる稀有な作品。(みきーる)