なつかしいファミコンミュージック。メトロイドやパルテナの鏡等、今まで出てたものが中途半端だったものが完全に聞けたりするのはいい。クルクルランドとかもカセット版とディスク版と入ってたりするのは大変マニアックでおもしろいんだが…「マニアック」という意味では「クルクルランドのBGMが中途半端なところでループして終わっている」とか、不完全な部分もあって残念。収録曲が既存のものに似てるのだが、いままで気持ち悪かった部分が解消されて、新たに気持ち悪い部分ができてしまった感じ。Vol.2 Vol.3にも期待したいとこだけど、「スーパーマリオ2のエンディング曲」なんてのは入りますかね…。
圧巻の 99 トラックおすすめ度
★★★★★
ファミコン発売二十周年ということでいろいろな企画商品が発売されているなか、ゲームミュージックの大家サイトロンから発売されたのがこの作品。
アレンジバージョンなしの「素材勝負」だが、その素材が折り紙付きの厳選素材なのだからおいしくないわけがない。 しかも収録トラック数は CD の限界である 99 トラックと「満漢全席」仕様だ。
どれもゲームタイトルと BGM がセットで思い出されるくらいになじみのあるメロディであるうえ、もともとファミコンの任天堂作品の音楽は、言ってみればガキのおもちゃであるファミコンのゲームに添える BGM とは思えないほど「シブイ」楽曲が多く、歳を取ったいま聴いてもまったく色あせない魅力がある。
友達と遊びまくっていた当時を思い出して感慨にふけるもよし、当時は気づかなかった細かな音作りのテクニックを再発見するもよし、単なるコレクションに終わらせずに聴き込んでいただきたい一作である。
VOL. 2 以降には任天堂以外の作品からの音楽が収録されるらしいが、「アーバンチャンピオン」「ロボット」等、まだまだ任天堂作品には名曲も多いので、余さず収録されることを期待したい。