レベル高しおすすめ度
★★★★☆
2003年6月13日に発売された「朱-Aka-」のサウンドトラック
作品は、数百年前の砂漠を舞台にしたファンタジックヴィジュアルノベル。
前評判は極めて高く、度重なる発売延期にも負けず、ファンはその発売を待ち望んでいた。
しかし本編はと言うと、シナリオ、グラフィック、サウンド、その他諸々のクオリティは極めて高かったのだが、
メーカーが『好きな人と嫌いな人に分かれるかもしれない』と宣言していた通り、
そのストーリーの内容故に、賛否両論。
Web上で数多の議論を呼び、支持派と否定派が出来てしうまう始末だった。
ちなみに、私は支持派である。
さて、その「朱」のサウンドトラック。
前述したが、クオリティは極めて高い。
あまり激しい曲調のものはないが、バリエーションに富んだラインナップで、
明るいものから暗いもの、悲しいものから優しいもの、
無情さ漂うものから意志の強さを感じられるもの、
砂漠をイメージしたものから大河をイメージしたものなどなど、
一通り聴けば、誰でも『この曲が好き』というものが見つかるのではなかろうか。
オススメは、『沈む日』『Introduction』『jericbo』
『Hfaz』『石畳の町』『ScarltⅡ』あたりだろう。
『砂の城』などは、まさに砂漠を連想させ、いろんな意味で心に深く刻まれることだろう。
ただ欠点も確かに存在しており、タイトルには『完全版』と銘打たれている。
サウンドトラックとは、ゲーム中に使われたサウンドを収録した物。
であるのだが、全て収まっているわけではない事。
95%収まっているのだが、残り5%がない。
『西へ』『砂地超えて』はバージョンが二つあり、
『砂の城』に至っては、
本編で使われたものと、付属のオリジナルサウンドトラックに収録されていたものと二通りあったりする(しかも、かなりアレンジされている)。
それらが完全に収録されていないのが、ただ残念だ。
故に、星四つ。