三文ゴシップ
やりたい放題、本人さんのリアルな感性を反映していただくのがベストだと考えますが、
私は、勝訴ストリップが一番好きで、
東京事変や、さくらんの時の作品は好きになれませんでした。
ジャンクすれすれのノイジーなミクスチャーサウンドと
歌詞の中に”大丈夫!”と歌う、曲だけ聞けば励ましソングに聞こえる歌に
”虚言症”というタイトルが付けられてたりします。
音と歌詞のひねり具合が、林檎さんのアーティスト性だと思ってましたが、
このアルバムには、楽器のトーンとかで、ジャズっぽく聞こえる曲が多く
(リズムアレンジはかなり、エレクトロ寄りですが)
歌詞も、シンプルで難解なキーワードが存在しません。
しかし真っ直ぐな力強さに、別の魅力を感じます。
表面が変わっただけで核の部分は変わらない・・・むしろ
アレンジが聴きやすくなった分、声、歌詞の世界のセクシャルな部分など
林檎さんの特異性がむき出しになっています。
とはいえ、ジャズのスイングの後ろ側に不穏なギターや、ノイズが鳴っていたり
勝訴ストリップに入ってても違和感の無い曲もあるので、
そっち側に戻ってきて欲しい気持ちも捨てられません。
都合のいい女・ほんとにほんとに御苦労さん
某テレビ局で深夜、この曲のPVが流れていて、
辛辣な歌詞に胸を打たれてしまいました。
ここまで”現実”を歌詞にした曲って、なかった気がします。
演歌でも、もっともっとオブラートに包んであったり、
”お涙ちょうだい”的な歌詞だったりするのに、
ロックで、
こんな辛辣な歌詞をノリノリで歌ってしまう犬神サーカス団って、
いったい何者よ?
この曲に魅せられてベストも買っちゃったけど、
やっぱ…この曲が一番でした。
LOVE STORIES III(CCCD)
特に聴きたいのは、ブレッドの「イフ」。番組とマッチした美しいメロディは最高です。TVドラマを知らない若い人にもおすすめです。
現在、この曲を手に入れようと思っても、ほとんど不可能なので、こうしたアルバムはうれしいです。