テイルズ・オブ・エクシリア〈1〉 (電撃文庫)
この1巻では、ジュードがミラを連れてル・ロンドに向かうところまでが描かれています。
ジュードとミラの視点が切り替わりながら話が進んでいくので、
ゲームの両主人公のシナリオを一つにまとめた感じです。
そのため、ゲームよりも明らかに話が分かりやすくなっています。
ゲームではあまり出てこなかった主人公(とくにジュード)の心理描写も結構あるので、
「この時こんな風に考えていたのか」と驚くところもありました。
それと、ゲーム中で説明不足だった部分が分かりやすく説明されているのに好印象です。
例えば最序盤の「卒論の提出は火霊終節(サンドラ)までに〜」という台詞。
ゲーム本編では説明が無く「サンドラっていつで今はいつなんだ」状態でしたが
小説では「サンドラとは夏の終わり、今は春の水霊盛節(リヴィエ)・・・」と
地の文でさりげなく説明されています。
こういう補完がいくつもあるのが嬉しいです。話を理解しやすくなってます。
小説自体も読みやすいので、ゲームをクリアした方でも改めてストーリーを追って楽しめると思います。
次巻にも期待しています。
テイルズ オブ エクシリア オリジナルサウンドトラック【初回生産限定】
私は初回限定で買いました。初回の特典はポスター・トレカ・ディスク4枚目として、ジュード役の代永さんとミラ役の沢城さんのトークが収録されている形です。戦闘音楽が物凄く良かったのですが、それ以外は歴代のテイルズサウンドと比べて、あまり印象に残らない出来でした。通常戦闘音楽はジュード編とミラ編と違ってきますので、その点は評価出来るかなと。特典内容と戦闘音楽に免じて、今回は☆=3です。
テイルズ オブ エクシリア (初回特典:「15th Anniversaryプロダクトコード」&「PS3カスタムテーマ(全10種)プロダクトコード」同梱)
久しぶりのテイルズ。
15周年記念ということで期待して購入しました。
ちなみに
ファンタジアからアビスまでは全てプレイしています。
それ以降は手をつけていません。
個人的には
戦闘がすごく面白く何度戦っても飽きない、アビスと比べると明らかに進化してると感じました。
しかし、シナリオが非常に残念…。
感動シーンでも感情移入しにくいせいか全く泣けませんでした。
そして、
ジュード編とミラ編の違いがあまりないせいか2週目のやる気があまり出ませんでした。
戦闘が面白いだけに勿体無い作品だと私は感じました。
FIVE(DVD付)
「Memorial address」以来のミニアルバム。しかし前作とは違いシングルなしの完全新曲のみ収録。
このCD通常盤のみに「beloved(Orchestra Version)」を収録。
・「progress」 ゲーム「テイルズオブエクシリア」テーマソングで、実質このアルバムの先行トラック。
冒頭ピアノと弦のみで「バラードか?」と思わせておいてすぐにストリングスロックに。
タイトルそのままに残酷さをむき出しつつ前向きな歌詞に、バンドとオケが激しくぶつかる演奏。
デビュー以来13年ぶりにボイトレしただけあってここ近年の歌唱力とは比べ物になりません。
シングルではないのであまり世間には浸透しなさそうですが、新たな代表曲になりそうな名曲。
・「ANother song」 「Dream on」で共演した浦田さんと再度コラボ。これまでにないR&Bミディアム。
なんですが、なぜかあまり印象に残らない…。新鮮なはずなのに…。
「Dream on」でもそうでしたが、この曲、本人一人で歌ったほうが良いのではないかと思いました。
歌詞も未練ソングで、それを二人で歌っても〜という印象。う〜ん…。
・「Why...」 同日に日本デビューを果たすJUNOとのコラボ。この曲も「ANother song」と同じ感想。
しかも2曲続けてなのでさらに残念なことに…。せめてアレンジがDVD付きにのみ収録されているシークレットの
リミックスだったらまだ印象は変わったかもしれません。どっちの編曲もアレですけど…。
・「beloved」 アルバム曲のバラードらしい一曲。歌詞もメロもアレンジもまあマンネリなんですが
伝えようとしているその信念がブレない姿勢が凄いと思います。ファンではない方は何も感じない凡曲ですが
ファンなら、ある意味で安心できる良曲。ボートラのオケver.は、オリジナルがそもそも弦がメインなので
あまりメリハリのないアレンジになってしまいました。これならDVD付きだけで十分、かと思いきや
前述通りラストにシークレットとして余計なリミックスが「BRILLIANTE」トラックにくっついてしまっていて
編集が面倒なので、これはこれで痛し痒しな仕様に…。
・「BRILLIANTE」 なぜかタイトルは英語「BRILLIANT」ではなくイタリア語の「ブリランテ」。
おそらくは音楽用語の「華麗な」を、歌詞・アレンジに当てはめてのことだと思います。
そして今作最高の出来です。まず斬新ですし歌詞に少しゾッとします。(PV同様)
不気味なコーラスに憂いと伸びのあるヴォーカル。意味深なアウトロ。
今作では「progress」以上に聴き入ってしまいます。ファンなら大喜びな一曲だと思います。
全5曲で非常に聴きやすい一枚。ただコラボ2曲は有ってもなくてもな出来。
あんまりコラボ、向いてないような気がするのは自分だけでしょうか…。
4曲なら複数A面シングルとしてリリースできるところを、敢えて1曲増やしてアルバムにしたところを見ても、
おそらくはシングルリリースを渋っている、あるいはもう完全にしない可能性を示唆しているように思います。
ファンとしてはその方が嬉しいです。今回も似たようなもんですがあんな売り方されると良い気はしません。
今作を機に、今後完全なアルバムアーティストとして活動していただきたいです。