柳家小三治トークショー 3 ~玉子かけ御飯
東京の落語家としては当代並ぶもののない小三治。もって生まれたフラのある語り口に思わず引き込まれ、観客はいつのまにかしみじみとした愛情を抱きながら噺に魅了されていく。
小三治の噺にはそれに加えて、噺の導入部(いわゆる「まくら」)がとびっきりに面白いというおまけがついている。彼が生まれもった生真面目さと明晰な頭脳による緻密なストーリー構成をもってして、延々と長時間繰り広げられるまくらは、もはやひとつの新作落語であり、落語家であるまえの人間・小三治がつくりあげた新たな話芸のスタイルだ。
本CDは、「玉子かけご飯」、「駐車場物語」の2編からなる。とくに後者は40分におよぶ大作(!)で、小三治まくらの最高傑作のひとつ。
趣味のひとつであるオートバイ(余談だが、小三治は多趣味で有名)に乗ることができなくなった。。というところから始まり、駐車場を占拠する謎のホームレスの登場、着々と住居(笑)としての体裁をととのえていく駐車場、、最後には思いもよらないサゲにつながっていく。
私は自動車の運転中に本CDを聴いていたのだが、サゲのところでは、あまりの爆笑と涙とで目の前が見えなくなり、困ってしまったというくらいの、絶対オススメの1枚です。
落語研究会 古今亭志ん朝 全集 上 [DVD]
何気なくCDを買い、志ん朝さんの語り口に聴き惚れて、映像でも観てみたいと思っていたら
ほどなくDVDが出て、本当に感激しました。山本アナと滋民さんの解説を改めて聞くと新婚当時にTBSテレビで見ていた記憶がよみがえりました。高座を観に行かなかったのが悔やまれますが、毎晩飽きずにDVDを楽しんでいます。これ程の名人はもう出て来ないんじゃないかと思いますが、残っている映像があれば全部観たいものです。下巻の発売を楽しみに待っています。下巻ではDVDケースの工夫をして欲しいものです。大切なDVDがすぐに飛び出してしまい、キズがつくんじゃないかと毎晩ヒヤヒヤしてます。
ま・く・ら (講談社文庫)
涙がにじむ先代正蔵師匠とのはなし
そんなに笑い乞食になってどうするんだ。
茫洋とした可笑しさだってある。
先代の正蔵師匠は、ほんとに名手だった。
「死ぬなら、今」と言う噺を聞いたのが最後だった。
正蔵師匠が、落語協会をまとめていた。
正蔵師匠のファンにはたまらない小三治師の隋談。