俺の屍を越えてゆけ (通常版) (プロダクトコード同梱)
10数年前にPS版を一周済、そしてPSP版をクリアした所でのレビューです。
PS版を体験していることを前提に書いているので、俺屍の用語がチラホラ混じりますご容赦を。
【良い点】
・操作性、インターフェースの改良。見やすく遊びやすくなった。
・交神する神様も育成可能に。一族が強くなっていくのに合わせて好みの神様も成長していく
・様々なバランス調整。強すぎた装備や術、歯ごたえが無さすぎた後半のBOSS等
・クリア後のオマケ追加。あの人と交神したり、あの人と戦える日が来るとは思わなかった
【悪い点】
・音楽や声優さんの台詞に雑音が混じることが多々…主題歌の「花」は特に酷い
・外部ツール(ツイッター等)との連動でしか手に入らないゲーム内コンテンツがある
PS版からの改良が多く見受けられる。
同じダンジョンに何回も通い、装備を整え、一族を少しずつ強化していくという過程は健在。
作業感が強いゲームであるのは確かなので、プレイする人を選ぶのは間違いないと思う。
個人的に特に印象強かったのは、交神する相手の神様が交神するたびに少しずつ成長して行くこと。
最初の必要奉納点が400点程度だった神様も、30回ほど交神した今では必要奉納点が15000点超に。
PS版だと最終的に、男の一族の相手は太照天夕子or昼子、女なら氷ノ皇子以外に選択肢が無かったが
今作では気に入った神様を選び続ければ、一族が悲願を達成するその日まで一緒に歩くことも可能。
また後半の難易度(大江山で鬼の朱天童子を倒した後)がかなり厳しくなっている。
PSプレイ時はさほど苦労した記憶がないが、今回は各ダンジョンの髪を集めるのが大変だった。
難易度は状況によって使い分けているが、クリアまでの所要時間は約40時間程度。
ここから更にオマケ要素の「裏京都」があるので総プレイ時間は更に長い…
派手な演出や美麗なグラフィックを求めるゲームでは無いが、噛めば噛むほどに味が出る。
そんな一昔前のゲームの雰囲気を良い意味できちんと継承したリメイク作品だった。
ハルカ 天空の邪馬台国
天外○境の没シナリオの小説化として、天○魔境ファンに高い評価をされている作品。
私自身はそのゲーム自体名前しか知りませんが、そんな私にも「これは面白い!」と言えるものです。
タイムスリップ、ボーイミーツガール、古代文明の遺産など、王道と言えばあまりにも王道な設定をちりばめた作品ですが、登場人物には、著者が作成したゲーム「俺の屍を越えてゆけ」にも登場したキャラたちが!
さらに、世界背景には同氏の作品「鬼切り夜鳥子」に共通するものもあったりと、昔の楽しさを懐かしく思い出させてくれる作品でした。
まだまだ未消化の伏線も多く、続編に(出るのであれば)大いに期待ですね。
[追記]
なんと、待ちに待った続編が発売されてました。
続編ハルカ 炎天の邪馬台国、張正とハルカの活躍は続きます!
「俺の屍を越えてゆけ」 コンプリート・サウンドトラック ~いつか きっと~
プレイステーションポータブル版の「俺の屍を越えてゆけ」のサウンドトラックです。Disc1 いつか(25曲、36分30秒)とDisc2 きっと(23曲、48分44秒)の2枚組です。コンプリート・サウンドトラックとうたうだけあって新しく追加された××との戦闘の曲や前作(プレイステーション版)のサントラでは割愛された親王鎮魂墓、忘我流水道の曲も収録されてますし「ヲロチ」と「血の池地獄」の曲名が入れ替わってたミスもありません(笑)
曲はPSPに合わせてアレンジされてますがもともとの完成度が高いため主旋律の楽器が変わった白骨城以外はほとんど差がわかりません。前作のサントラを持ってる人は聞き比べると面白いと思います。
ブックレットは桝田省治、樹原涼子、Konoskee(PSP版新曲編曲担当)の鼎談です。量は3ページと少ないですが曲の背景などが書いてあるのでこれを読めば音楽をより楽しめると思います。
残念なのは曲が中途半端に2分割されていることです。収録時間が80分を越えているのでCD2枚組になるのはやむを得ませんが、分けるのであれ旧作からの曲と新曲といった感じで分けてもらった方がよかったと思います。
俺の屍を越えてゆけ
初めてこのゲームをしたのは10年近く前です。
以来、何度か思い出したように手をつけるだけなのですが、
一曲一曲がそのシーンをしっかりと思い出させてくれます。
なぜか、戦闘シーンと大売出しwwwの曲がお気に入りです
ハルカ 炎天の邪馬台国
邪馬台国の場所には九州説と大和説があるそうですが
天空の邪馬台国が九州説なら、炎天は大和説ですね
徐福を女禍とすると応竜、蚩尤あたりも裏でからんでるのかもしれません。
クライマックスで姿を見せなかった海ノ衆(海人族)はどうしたのか、あの竜はどうなったのか、オロチとはなんだったのか
邪馬台国を支援した魏、狗奴国を支援した呉はどうしたのか
そんなことを考えてみると張政は今回は利用されていただけかも・・・
考えれば考えるほど作者特有のどんでん返しが見え隠れします。
これで完結なぞあまりに悲しすぎるので駄目な張政にチャンスを与えてやってください