Transylvanian Hunger (Dig)
プリミティブブラックの皇帝です。
普通の人にはこのバンドのすごさはわからないでしょう。
ノイズこそ少ないものの、平べったいギター、あ軽いドラム、音だけのベース
そう、音質はすばらしく悪いですよ。さらにはリフはくり返し。
しかし、曲を聴くとあら不思議、そこには冷たい暗黒世界が広がっています。
・・・天才ですね、なんでこんなことが出来るんでしょう。
音質を悪くするというのは細かいことは一切捨てて、曲のメロディだけで純粋に勝負することを意味すると思います。
つまりは、プリミティブで凄い曲を作れる人は天才なんじゃあ、ないでしょうか。
Under a Funeral Moon (Dig)
ブラックメタル界の三大勢力の一つであるDark throneによる3rdアルバム。Dark throneの伝説的作品でもある3枚のうちの一つでもある(残りは2ndのA BLAZE IN THE NORTHERN SKYと4thのTRANSILVANIAN HUNGERです)。Dark throneの特徴の一つでもある地下にこもっているようなアンダーグラウンド臭が強烈であり、ノイジーでもある、まさに真正ブラック・メタルバンドにふさわしいと言えるサウンドです。また良い意味で音質も悪く3枚の中でも一番悪いようにも思えます。しかし、この狂ったサウンドこそがブラック・メタルの敵対するものへの本当の意味を表現する要素の一つとも思えるし、リマスタリングなど一切おかまいなしという姿勢も今作の魅力であると思います。
今はDimmu BorgirやCradle Of Filthなど音楽的にクオリティの高いバンドや高い演奏技術を持ったバンドなどたくさんいますが、本当のブラックメタルを理解する上で、現ブラックメタルシーンのルーツの一つでもあるdark throneは、必聴のバンドであると思います。ブラックメタル初心者には今作よりもTRANSILVANIAN HUNGERの方が聴きやすいと思うので、興味を持った方はまずはそちらの方を・・・。真のブラックメタルを理解したい人、プリミティブブラックが好きな人にはもちろんお勧めです。ただ、4thのTRANSILVANIANHUNGERでお手上げの人はやめといた方が良いです。
伝説のブラックメタルバンドであり、未だにアンアダーグラウンドの姿勢を崩さず活躍し続けているDark throneの全盛期作品の一つであるこの一枚を聞いてみてください。