Kurt & Courtney [VHS] [Import]
カートが妻コートニーに殺されたという説はアメリカでは良く知られている話です。実際、信じているのは何千人ものファンだけではなく、カート自身の祖父や、カートが生前行方不明になった時に彼を探すためにコートニーが雇った探偵でもあり、この説を広めた男でもあるトム・グラント氏などがあげられます。このビデオでも紹介されているように、証拠はいくらでもありますし、考えられる動機もあります。コートニーはマスコミを自由自在に操り、法や人をコントロールする力を持つ女ーカートを殺すことなど十分できます。私自身この説を信じているわけですが、是非日本人にも10年間隠されてきた真実を知って頂きたいです。私を信じないのなら、映画を見てみて下さい。ちなみに映画に出てくる、ヘロインを致死量の三倍注入しても自殺は一応計れる、みたいなシーンがありますが、あれは実は嘘だそうです。実験に使われたのはヘロインよりはるかに軽い薬、しかも直接注入したのではなく口から体内へ入れたわけですから完全に回るまで時間がかかるわけです。これは監督も映画が公開されるまで気付かなかったそうです。
Journals
僕はこの他に日本版のJOURNALSも持っていますが、日本版に比べ、紙質は少しざらざらした感じがします。本自体も大きく、ノートの写し自体も日本版に比べ一回り大きくなっていますが、日本版のほうが若干はっきりとプリントされている感じがしました。もちろんですが日本語訳はありません。しかし、表現が好ましくなかったためかわかりませんが、日本版には掲載されていないページが14ページくらいあるので、両方揃えてみるのもいいと思います。内容はカートが手紙を贈る際の下書きや歌詞などが書かれたものです。
カート&コートニー [DVD]
1994年に拳銃による自殺で死亡したとされる伝説的ロックバンド・4ニルヴァーナのボーカリスト、カート・コバーン。
この作品は彼の生い立ちを辿りながら、なぜ彼は死ななければならなかったのか検証を試みるドキュメンタリー作品です。
シアトルで生まれた彼は、その成長過程で一家離散の憂き目に会いながら、音楽・麻薬・そしてその妻コートニー・ラブと出会い、そして衝撃的な死に至るのですが、作者は作品の中でカートがコートニーに殺害されたという嫌疑を抱くようになりその可能性をひとつづつ検証していきます。
が、やがてそれを知ったコートニーから作者は様々な嫌がらせを受けるようになり、作品のなかでニルヴァーナの曲を使うことを許されず、やがては資金提供者にまでその手が回って、最終的には映画制作の資金繰りが悪化して、作品作りがストップしてしまいます。
ドキュメンタリー作品としては、非常に面白い試みではあるのですが、そのような状況からカートの死に対する検証が十分には出来ておらず、観終えたときにはかなり消化不良になってしまいました。
しかし、彼の死にはそのような疑いがあることを知らしめるという意味では、ドキュメンタリー映画として何とか成立していて、観ておいて損はしない作品になっていると思います。
カート・コバーン アバウト・ア・サン デラックス版 [DVD]
カートとコートニー側からの依頼で始まった『病んだ魂』、
そのインタビューテープ25時間を編集し映画のメインとして構成した作品。
カート自身の肉声で語られるエピソードやコメントは
本の中の文字や関係者インタビューなどより何倍も説得力を持つ。
アバディーン、オリンピア、シアトルの風景と、
彼が愛した楽曲、カヴァーした原曲が当時を彷彿させる脇役として使われている。
言い換えれば、ニルヴァーナの楽曲、映像は全く出てこない。
しかし、
彼が育った家、橋の下などお馴染みの映像だけでなく
父親の勤務先、高校、バイト先、インタビューが行われたシアトルの家など
他の作品よりも丁寧に取材しているのは良い点。
『収録時間129分(本編97分)』と表記されているが、
特典映像は30分のメイキング・制作者インタビューとなっている。
原作者でありテープの提供者であるマイケル・アゼラッドが
カートや本作について語る部分は特典の見所です。
ニルヴァーナの音楽は好きだが、カートの私生活に興味がない人は本作も見る必要はない。
しかし、
典型的な非公式作品「All Apologies」・創作の「LAST DAYS」にがっかりしたファンも
彼の音楽と同じくらい彼自身が好きなファンは 本作を見て決して損はしない。
現時点でファンが見るべき
「カート・コバーン作品」ナンバー1であることは間違いない。
Cobain Unseen
同著者の伝記本、Heavier than heaven と基本とする内容は同じ。
ただこちらは大型本で、これまで公開されることの無かったとてもプライベートな写真(コートニーの撮影したもの等)や、カートの描いた絵やコレクションなどをたくさん掲載した、Heavier than heaven の写真集バージョンといった感じのもの。
(曲のタイトルともなったHeart-shaped boxやコレクションしていた人形、Tシャツなど様々な写真が掲載され、それらの写真を中心にエピソードが語られていく。)
そして何と言ってもこの本の一番の特徴は、本の中の所々に組み込まれた仕掛けではないでしょうか。
例えばTeen spiritの歌詞が書かれたノートの一ページや、カートのコレクションしていた
お面などが(実際に顔に装着出来る様、ゴムまで付いている)、実物さながらに作られて挟んであったりします。
全体的にとても凝った内容で、Heavier than heavenを読んでそれでもまだ足りない、といった読者にとってのmustアイテムと言えるのではないでしょうか。
With the lights out(4枚組みのCD&DVDセット)のBook版といった位置づけ?
いずれにせよ、ディープなファン向けのアイテムと言えると思います。
ただ、凝った作りに愛情みたいなものを感じられるので、ディープなカートファンにはとても満足してもらえるのではないかと思います。
(蛇足ですが、個人的にはWith the lights outにも同じ様な作り手の愛情を感じました。)
まだ日本語訳の無い一冊ですが、英語でも問題のない方、翻訳版の発売まで待ちきれないという方は購入してみてはいかがでしょうか?
いずれ翻訳版も出版される事でしょう。