萩原健一の世界
「アフリカの光」のサントラは、おそらくここでしか聞けないレアな音源であろう。ストリングスとのアンサンブルで奏でる井上尭之スペシャルバンドの「酒と泪と男と女」は壮大なイメージを醸し出してくれる。バンド音源の陰の部分を聞く事ができる貴重なアルバムだ。
前略おふくろ様 II Vol.1 [Blu-ray]
パート1も面白いが、さらに面白いのがパート2。特に川波の女将・竹内かや役の八千草薫のキャラクターは面白い。板場にきては「ホラ、ホラ」といって何か言おうとするが言葉が出てこなかったり、すぐに「例えばね」と言ってたとえ話をするという具合。
他にも半妻が嫁と母親がテレビを観られないよう真空管を隠したり、サブとかやの娘・冬子の友人とのやりとりなど見どころは数えればキリがない。半妻のボヤキ「たまらんぜ」も出てくるなど倉本聰ワールド全開だ。脱サラどころか今さらであるが、これは永久保存版である。
俺たちのメロディー(3)
3分の1は見たことがない番組のだが、それでも、どこか耳慣れているところがいい。おすすめは、炎の犬。目を瞑って聞いていると、健気に走っている犬、リュウだっけな、の姿が蘇ってくる。いや~、懐かしい。
前略おふくろ様 DVD-BOX
全巻わくわくしながら見終えました、最後の頃は泣けました。親戚が木場で木材問屋を経営しており新木場に移転しました。分田上のシーンと重なりました。ショーケンはテンプターズの頃からのファンで、6~7年前アメ横で、前略おふくろと前略おふくろ様のメインテーマの古いレコードを2枚買って音楽を聴くたびに、どうしても観たかったドラマでした。予約発売で買えず秋葉原の中古で買い求めわくわくでした。本当に嬉しかった。昔、記憶にあるシーンも結構あり、当時真剣に観ていた記憶が甦りました。
かすみちゃんの可愛さは最高!! ミツ子さんはドキッとする色気が
難しい経営状況の中で際立っていました。その他のスタッフもとても良い役割りでした。このDVDは大切なコレクションとして残!しておきます。
ザ・テーマ~日本テレビドラマ主歌集70年代
1の「さよならをするために」から、15の「ロンリーマン」まで、ハズレなし!「僕にまかせてください」のような隠れた名曲が収められているのもうれしい。
個人的には「前略おふくろ様」のテーマソングが懐かしくて涙もの。70年代のテレビドラマの充実ぶりを示す音楽であり、なにより「前略おふくろ様」のようなドラマが現在見られないことが確認できて腹立たしい。
全体的には80年代以降には消えていった「大人な感じ」を堪能できる。特に「大都会」パート1のテーマソングにそれが如実にあらわれている。鈴木茂の「バンドワゴン」みたいにかっこいい。大野雄二による「大都会」パート2のテーマソングと、聞き比べると、山下毅雄の「ルパン3世」と大野雄二の「ルパン3世」のテーマソングの違いに対応しているのがわかる。1977年あたりで音楽の質感は明らかに変わった。
柳ジョージの「祭ばやしがきこえる」の渋さはまぎれもなく、70年代のものであるし、SHOGUNの粋な大人のセンスも、80年代には傍流に追いやられていた。「さよならをするために」「冬物語」といった曲は、70年代前半の歌謡曲のクオリティーの高さを証明している。
もう少し欲を言えば、「いろはのい」のテーマソングと「俺たちの朝」のテーマソング(松崎しげるが歌っていた)が収録されていれば、なおさら良し!であった。