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危険社会―新しい近代への道 (叢書・ウニベルシタス)
翻訳の「危険」社会は間違いで、リスク社会というのが本書の趣旨にもあっているが、内容は非常によい。チェルノブイリやボパールの工場爆発などのエピソードを導入に、社会紛争の焦点が富の分配からリスクの分配へと変化しつつある現状を説得的に描き出している。それだけでなく、労働や家族での個人化という概念をもとに、我々が自分たちの人生を自分たちで選択しなければならない時代に入っていることを描き出す。現代社会に関心がある者にとっての必読書であり、ベックがこの本以降世界で最も注目される社会学者になったのもよくわかる。
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オオタカの森―都市林「市野谷の森公園」創生への道 (ふるさと文庫)
開発と保護運動は、完全に対立して
双方の主張を繰り返すばかりで
なかなか納得のいく解決に結びつく事が
無かったように思います
でもでも、本書を読んでいて読んでいるこちらが
しんどくなるくらいに、本当にタカの住める環境を残そう!という
夢に向かって、建設的に何回も何回も壁にぶつかりながら
その都度、知恵・人などを総動員して、解決にぶつかっていく姿は
同じような活動を目指すものにとって
非常に参考になるように思います
尊敬します
是非、関係者にお会いして話を聞きたいです
勇気が湧いてきました
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TOGISM 2001
手垢がついた「癒し」という言葉はあまり使いたくないけれども
このCDは いやみのない 聞きやすさと
耳なじみの良いメロディ、そして普通過ぎない雅楽的スパイスが
付け加わって、本当に何度も聞きたくなる素敵なCDだと思います。
毎日のわずらわしさで いらいらしたときなど、
これを聞くと ほっとします。
個人的には、「くじらたちのうた」が一番好きです。
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韓国併合への道 (文春新書)
1800年代、時は弱肉強食の時代、極東における最大の脅威は大国ロシアの南進であった。ロシアはシベリア鉄道を建設し、大西洋艦隊を極東へ配備し、軍港ウラジオストックを建設し、着々と東洋支配の準備を進めていた。ちなみにウラジオストックとはロシア語で「東洋を征服せよ!」の意味である。
日本から見れば、朝鮮半島がロシアに奪われることは、それはすなわち日本の死を意味していた。同様に、朝鮮半島から見れば、日本列島がロシアに奪われることは、朝鮮半島の死をも意味していたはずである。
なぜ朝鮮半島の人々は日本を侵略し、あるいは日本と同盟などを結び、自国を守ろうとしなかったのか?
鎌倉時代、高麗忠烈王の元への熱心なに働きかけ(詳細は「高麗史」参照)により、何度も我が国に侵略を試みたにもかかわらず、なぜなのか?
これらは私、いやほとんどの日本人には理解出来ないことである。
本書は当時、朝鮮半島に住んでいた人々が国際情勢をどのように認識し、考え、そしてそれにどう対処していたかを簡潔にうまくまとめた書です。
本書の論旨を手短にいえば、自らの意志で社会改革出来ない国は滅びるしかないということでしょうか。
今日の日本、なかなか進まない構造改革、決して他人事ではすまされないと思います。ぜひ一読することをお薦めします。
最後に、金玉均の改化運動などは我が国の福沢諭吉なども絡んでたいへん興味深く読めるところです。
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「原因」と「結果」の法則2
なんだか気分が優れない時。
悩みが絶えない時。
なんだか心が重たい時。
すごくすごくつらいとき。
本書を紐解けば、きっと心がほぐれてきます。
私がそうでした。
きれいごとじゃないんです。
それが真実なんです。
生きるってすばらしい。人のために生きるってすばらしい。
そんな本です。