Motown: The Early Years [DVD] [Import]
トップバッターのマーサリーブスは、2003年のThe Vocal group hall of fame foundationVOL3に出演したときほどではないが往年の面影は感じられない。一発屋のコントアーズのDO YOU LOVE MEは相変わらずのいいノリ。ジョー・ビリングスリーの出だしのセリフもアドリブが利いている。続く、オーチスと分かれて、独自のテンプサウンドを聞かせるデニス・エドワーズだが、メタボリックな体型が災いしているのか、これまた往年のヴォーカルになっていない。但し、MY GIRLはデビット・ラフィン宜しくセカンドテナーがいい感じで盛りあげてくれる。なんといっても、とりを取ったFOUR TOPSのステージが印象に残る。生前最後と思われるロビー・ベンソンのパフォーマンスと客席で涙ながらにステージを見守るリーバイ・スタッブスが印象的。
Four Plays: Come Back Little Sheba, Picnic, Bus Stop and the Dark at the Top of the Stairs (Black Cat Book)
同時代に活躍したテネシー・ウィリアムズと比べると、ウィリアム・インジの戯曲は、現在再演されることが少ないし、翻訳もひじょうに手に入りにくいです。インジ作品は市井の人々の細かい感情の動きを扱っていて、派手さがないからでしょう。でも、戯曲として劣っているわけではないと思います。むしろ活字で読むとインジのほうが面白いくらいです(少なくとも私には)。この本には彼の代表作が集めてあるので、ぜひおすすめします。どれも映画化されていますから、字幕付きのビデオを先に見て、それから原書に取り組むのもいいでしょう。語彙や文体は平易なほうだと思います。
Theatre Of Strings
映画音楽も演奏者が違うと聞く側の姿勢や受け止め方も変わってきます。よくサントラなどを買いますが、このCDはアーティストである4人の映画に対する感想、解釈を音で表現しているメッセージだと思えばまたサントラと違った映画の楽しみ方ができると思います。映画マニアでなくても誰にでも聞き慣れた曲が多いので4人のファンだけでなく多くの世代に聴いて楽しんでもらえる間口の広い作品にしあがっていると思います。ドライブのお供にいかがですか?
Kis-My-Ft2 Photo & Episode -The Big Dipper- (RECO BOOKS)
何冊か購入した非公式のキスマイ本の中では、
この石坂ヒロユキさん編集のものが一番内容が充実していたと思います。
写真に関しては、隠し撮りが多いという点では他の非公式本と同じですが、
けっして枚数の多さではなく、きれいに見える一瞬のチャンスを捉えているところが、
さすがは、ジャニーズを愛する編集者だけのことはあると感心しました。
ジャニーズの内部事情に詳しい著者ならではの表現にも、ひとつひとつの言葉に深みを感じました。
時には赤裸々に、時には厳しく、しかし愛情を持って好意的に書かれた文章は、
著者の方からのキスマイへの応援歌のようで、ページをめくる手が何度も涙で止まってしまいました。
明るくユニークな曲が最近話題になってるけどどういうグループなのかよくわからないという人。
ドラマを見てからハマってしまったけれどどんな活動をしてきたグループなのかわからないという人。
そんな初心者ファンの方には、
まず、2010年10月に発売された公式写真集を買っていただいてから、
もっともっとキスマイを応援したくなったら、この本をぜひ読んでみてください。
海外で撮影された華やかな公式写真集からは想像もつかなかった、彼らの軌跡が見えてきます。
どんなにか辛かっただろう… どんなにか悔しかっただろう…
何度も心が折れそうになりながらも頑張り続けてきた彼らだからこそ、
周りを明るく元気にさせる歌声には、不思議なまでの凄まじいパワーがあるのですね。
「 苦節の日々を知るファンの中には涙する者さえいた 」 という文があります。
私はその苦節の日々を知らない
なのに、彼らを想い流した涙の数は計り知れない……
何故こんなに心を奪われるのだろう… 何故こんなに心を掻き乱されるのだろう…
ただ歌が耳に心地良いだけではない。ただ彼らのパフォーマンスが見たいだけではない。
曲が聞きたければレンタルすればいいという持論を曲げることのなかった私に、
返したくない、ずっと傍にいてほしい、初めてそう思わせたユニット、それがキスマイでした。
爆発的に売れた KAT-TUN でさえ誰が誰なのか顔の区別もつかない私を、
画面の前に釘付けにさせ、苦楽さえも分かち合い共に歩いていきたいと思わせてしまったキスマイ。
そんな彼らの魅力の答えがここにありました。 一読をお勧めします。