涙のパヴァーヌ ~リコーダー名曲集
言わずと知れたブロックフレーテの名手。古楽器の小規模な楽団での演奏はほんとうにバロックの頃の息吹が感じられるような気がします。
このCDはブリュッヘンの魅力が存分に楽しめて、わずか1,050円。77分47秒あるのですから、絶対にお買い得。
バロック・マスターワークス (Baroque Masterpieces) (60CD)
60枚組で廉価版のBOX仕様ということで、内容には不安があったが
録音が良いのであろう、まず音に透明感がある。
BOXは紙製ではあるが、絵画が描かれていることもあってか
高級感がある。描かれた肖像の女性は、ヴィジェ=ルブラン
の筆による「マリー・アントワネット」である。
(後期バロック期以降の人物がBOXを飾るのは不思議な気もするが、
オーストリア系ハプスブルク家の出自を持つので、あり、なのか)
中身はすべて紙製ジャケットで、非常にコンパクトにまとめられ、
マリー・アントワネットがBOXと同様に描かれている。
解説には紙が一枚添付されているだけだが、61枚目にCDROMが
加えられていて、この中に曲目や解説(PDF形式:パソコンで再生)
がドイツ語と英語で収められている。
収められた曲の1/3あまりはバッハの作品で、ヘンデルが8枚、
ヴィヴァルディが5枚+αとなっており、この3人で全体の
約60%を占めている。全体には後期バロックが中心となって
いて、初期ではモンテヴェルディ、中期ではコレッリ、
スカルラッティ、パーセルなどが収録されている。
結論としては、非常にお買い得感があるので強くお奨めできる
と考えます。
どこかで聴いたクラシック クラシック・ベスト101
去年のクリスマスに体育会系の小3の息子が何を思ったか突然「クラシックのCDが欲しい」と言いだしました。知らない曲ばかりだとクラシック嫌いになってしまうだろうとあれこれ探していたところこれをみつけました。どんなテレビCMや番組で使われていたか書いてありなるほどどれも耳に残っているわけです。息子は威風堂々・カノン・ジュピターが特に大好きで繰り返し聞き入っています。
古楽の旗手たち―オリジナル楽器演奏のめざすもの
古楽器の演奏家を中心に佐々木氏によるインタビュー記事が主に収録されている。親密な空気の中でのみ聞かれるような内容の深いやりとりが楽しめる。
一方、グスタフ・レオンハルトのインタビューでは、休みのときにポピュラー音楽を聴くことがあるのか、という誰でも一度は聞いてみたい質問を試みた結果、緊迫した空気となっており、レオンハルト先生の石頭ぶりがよく分かる(失礼)。
古楽演奏家ではないが、巻末のリチャード・ストルツマンのインタビューは、ストルツマンの音楽に対する哲学に迫るもので、ファンは必見の充実した内容である。
バッハ/ブランデンブルク協奏曲<全曲>
私には難しい理屈はわかりませんが、オリジナル楽器による演奏は年々
テンポが速くなっている気がしました。
ラインハルトゲーベル指揮のブランデンブルク協奏曲は確か90分程度。
これに対しこのセオン盤は99分。ちなみに私が初めて買ったモダン楽器
のミュンヒンガー盤は106分ぐらいあった気がします。
これだけ総演奏時間が違うと、曲の印象が全然違ってきます。
セオン盤は、第1番、第2番のテンポがスローに感じられ、どことなくホッ
とします。牧歌的と言う言葉がぴったりときます。
第4番のリコーダー、澄んだ音色が印象的です。
第5番のチェンバロ独奏部分、レオンハルトの独壇場です。思わず聴き
入ってしまいます。
今まで9種類ほどのブランデンブルクを聞きましたが、テンポ、音色、
演奏家の存在感といった点で私の中ではベスト盤です。