hon-nin vol.05
新連載が多いのと同時に休載が多かった今号。
安野モヨコ・みうらじゅん・泉美木蘭・せきしろ・オールナイトニッポン傑作選・そして松尾スズキ。正直、この作家陣の連載は全部見ているので休載は自分にとってかなりキツかった・・・
今号で一番よかったのははやはりhon-nin列伝のゲスト江頭2:50。
生涯、伝説を残す芸を信条としているエガちゃんが今まで出会ってきた素晴らしい人達の言葉は読んでいて胸にしみました。高田文夫・テリー伊藤・片岡飛鳥・そして悪友浅草キッドと出会ったのはエガちゃんにとって偶然ではなく、必然だと感じるくらいエガちゃんの芸人としての生き方に拍手を送りたくなりました。
hon-nin vol.03
とわずがたりがこんなにも濃かった麻生久美子さん、そのhon-ninが引き出されているのは、吉田豪さんの手腕によるものでしょう。
新たに連載のはじまった「青春小説」銀杏の峯田さん(なぜか青春時代を回顧する男子小説は、クドカン氏然り、峯田氏然り、東北のご出身)、探偵と作家の両立なんてかっこよすぎる、でも本当なのかしら、とステキに想像してしまう古田日出男さんのハンサムな世界、「サブカルチャーの波が来たとき、たまたまのることができた」などと謙遜してみせながらも、実は非常にクールにお笑いも映画も俳優との距離も語ってみせる、たけしさんの「今」と、懐かしい賑やかさを思い出させる「オールナイトニッポン傑作選」。
本当はよみよま(モヨ子さん)、なめ子さん、ホンタニちゃん(連載一回延びました)、「自己誇示欲」という新たな境地で自己解体してみせるうさぎさんなど、女性陣に圧倒される毎号なのですが、今回ばかりは男性陣のhon-ninっぷりにやられました。
hon-nin vol.08
叶恭子特集がつまらな〜い。 辛酸なめ子のインタビューも普通に下手だし。どの話もどこかでは読んだことがあるし、写真の点数も多くないし
しかし、捨てページあれば拾いページあり。期待せずに読んだ(吉田豪によるホンニンより詳しいインタビュー)樹木希林が!!!
おもしろすぎました
この人どれだけへそまがりなんでしょうか・・
内田裕也なんかよりよっぽど化け物ですよ・・
淡々とはかれる毒の強さは衝撃。
一ページに一回はインタビュアーに「よく調べてきてる方だと聞いたけど、まだよそで話したことしか話してないわよ」と一言。
アップの写真を撮ろうとしたカメラマンに「私、寄りの写真大嫌いなの。見せられたほうが迷惑って事考えないのかしら」いやまぁたしかに
アップの写真別に見たくないですが。ずけずけっと。
自分の出ている「東京タワー」の日本アカデミー賞5冠達成に、
作品賞監督賞は余計だったと名指しで松岡錠司監督を皮肉ったり、組織票かしらと受賞会でいってみたり・・・。
自分の本を出していないことについて「資源の無駄って言う感じがする」と説明したり。
しまいには今までのキャリアについても
「スタッフもいるから、 頭に来ることのほうが先で楽しいところまで行かない」
・・どこまで本心。ここまで黒いインタビューは初めてかも。
岸田森が最初のだんなさんだったなんて初耳 岸田森もすごい人じゃね・・。
故 久世光彦の不倫スキャンダルについても
「あのままTBSにいても毎日麻雀して若いタレントとバカやってるうちに人生おわっちゃうからね。私がいって作家になってよかったじゃないっていったのよ」・・ってすごすぎる。直舌のケイコか!!
そこで久世さんの再婚をもちだして吉田豪がフォローするのですが、
それに対しても「あの再婚も意味ないよ。死んでからまた別の隠し子が出てきてさ」・・って。
おまけに内田裕也さんまでキリンさんと久世さんの仲を疑っていたとは!久世さんいわく「仕事であなたとは危険な関係になれていたから、男女になってそれが壊れるのをもったいなく思った」って間柄だそうですが・・。そこで終わらせればいいものを一言「他の人には礼儀より性欲が優った」と付け加えるキリンさん・・。きれいなままでは終わらせないのですね!!
内田さんを殺しかけたとか、東京タワー撮影中に監督に殺意が芽生えたとか(なんでもないおかしさを演じられる役者をそろえているのにそんなシーンを撮らないせいで殺意が芽生えたそうです・・)やたら殺意という言葉が飛び交うインタビュー・・
喋ってるの外人の前衛芸術家とかじゃないんだよね・・。
言わなくていいことを言われるんですねとの吉田豪に
「言わなくていいことはないよ、やっぱり言った方がいいよ。」
すべてそんな調子だった・・濃ゆい