キャラの見本市おすすめ度
★★★★☆
話の筋は原作を基本としながらも、子供の描くマンガのように1コマ1コマ
考えながら描いてるような、いき当たりばったり・ご都合主義の展開。
絵もアメコミからの模倣が多く、著作権侵害にならないのかとヒヤヒヤもの。
などと、現在の感覚で見ると非常にアバウトな作風ですが、
細かい事を言いっこ抜きでページをめくりたくなる、そんな作品です。
食べ物・プロレス・変な怪物や機械等、読者の子供達が生理的によく
感じるものを巧みに配置した構成の前では、稚拙なストーリー展開なぞ
たいした欠点に思えないのが不思議です。
何よりも自分の祖父と同世代の作者が、戦後の貧しい時代に生きる事を
強いられた子供達に夢を与えてた、ってのがステキじゃないですか。
ある意味、歴史資料的な一面があるかもしれません。
雑誌からの印刷のため画質が不鮮明ですが、娯楽以外の部分にも価値を
見出せれば、この価格決して高いものでは無いかと思います。