「動」の展開に突入。でも物語はゆったりと進む。おすすめ度
★★★★★
ずっと「静」の展開だったが、この4巻でついに「動」の展開に突入。だからといって物語がスピーディーに進むのではなく、やはりゆっくりと静かに進んでいく。静かに盛り上がる。それがこの作品の魅力のひとつだと思う。
松本大洋の描く絵には「静かな間」がある。「動」の絵が描かれているコマであってもストップモーションであるかのように感じさせる独特の行間(絵間?コマ間?)がある。だが何故か不思議と動きが感じられる。それが多くのフォロワーが真似できない松本大洋の個性であり魅力だ。
松本大洋は、この作品の執筆前に日仏の漫画家がそれぞれの視点から「日本」を描いた作品集「JAPON(飛鳥新社)」に「勘吉」という江戸時代を扱った短篇を発表している。絵柄がかわったなという印象(本作を読んだ後再読したのだが同じ絵柄だった)はあったのだが、1ページ1コマの全12ページの絵本的な小品であったせいか、味わいはあっても、あまり印象に残る作品ではなかった。
「竹光侍」はこの「勘吉」から想を得た作品だと推測されるが、このままいけば彼の代表作の一つになるはずだ。
素晴らしい。おすすめ度
★★★★★
相変わらず魅力的な、味わい深い絵。
飄々とした主人公の雰囲気。
やっぱり、私は、この漫画好きだなと思わされる一冊でした。
そして、色々な事が明らかになります。
陰謀、画策・・・。
そして、早く続きが読みたくなります。
最後に、やっぱり、メシは可愛い。
瀬能の出自、遂に!
おすすめ度 ★★★★★
味わい深い1〜3巻で、4巻にて急展開です
本巻で松本大洋の画が荒くれます。踊ります。叫びます
只者ではないことが1〜3巻で十分過ぎるほどに分かった瀬能ですが、
只者ではない理由が遂に明かされます。あの名刀の意外な行方も!
そして新たな刺客(しきゃく、じゃないよ、しかく、だよ!)がぁ!
「バガボンド」の精緻さとは異なる、粋な面白さ
瀬能さんの長野弁がまた江戸の町に映えて味わい深いです
ところで、本作。実にお酒が美味くなる漫画だと思う人、
いませんか?(今回、瀬能が呑みます、美味そうに!)