概要
岩井恭平の人気ライト・ノヴェルを原作に“虫憑き”と呼ばれる特殊能力を持った少年少女たちが繰り広げるアクション・ファンタジーTVアニメーション・シリーズのDVD第6弾最終巻。第11話「終ワラナイ夢」GARDENに連れて行かれた利菜(生天目仁美)は、そこで土師(平川大輔)からムシツキ誕生の真相を聞かされる。一方、詩歌(花澤香菜)の前には今まで利菜たちの担任に扮していた“大喰い”(斎賀みつき)が、そしてみんみん(田村ゆかり)が襲いかかっていく……。ついにクライマックスを迎え、それぞれがそれぞれの想いで壮絶な戦いを繰り広げられ、大助(浅沼晋太郎)もまた自分のための戦いを開始する。そして最終回、第12話「夢ミル蛍」ムシツキは己の運命を変えることは出来るのか?大助の正体を最初から明かすなど、原作からの改変など議論を呼んだ本作ではあったが、これにより彼の苦悩などがより浮き彫りになったようには思う。もっともそのため詩歌の存在が今ひとつ希薄になった感は否めない。作品全体の淡い空気感など、独特のテイストは見ている間ずっと心地よいものがあったが、最終回はそのイメージ描写にひきずられるあまり、具体的なカタルシスにかけるものがあったのも残念。(増當竜也)
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