BOXを持っていましたが購入し直しました。プレミアム・リマスター・エディションの完成度は予想以上です。昨今、同様なヴァージョンアップでの再販物が多いですが、正直「少し綺麗になったかな?」程度でした。(ガイナックスの「トップをねらえ」等)しかし、ジャイアントロボに関しては新作では?と思える程の華麗なバージョンアップです。画質、音質とも大幅に向上しており新たな感動を味わえます。BOX版の画像も満足していましたが、最早戻れぬレベルでしょう。また3,4についてはメニュー画面も工夫されており楽しめます。これで全巻購入特典としてボックスがついていたら完璧でしたね。
恐るべき圧倒的なクオリティ!おすすめ度
★★★★★
様々な謎が紐解かれていくのが、このGR-3に収録されるエピソード5、6だ。バシュタールの惨劇の真実が語られるのはともかく、2で“衝撃のアルベルト”の台詞のみで出てきた“幻惑のセルバンデス”がGR2に乗って登場したり(しかもなにやら草間親子とはただならぬ関係ぽい・・・)、BF団十傑集が初めて登場したり、あの諸葛亮孔明が悪側の策士として登場したり、ビッグファイア様が実はあの人で、3つのしも・・・もとい、3つの護衛団を伴って登場したり・・・とあまりにも見所が多すぎて書き切れないのである。圧巻なのが十傑集の活躍シーン。大怪球を制めるべく各々が能力を発揮するシーンでは、それぞれが非常に個性的かつ圧倒的なクオリティで表現される。しかもそれらを演じる声優さんたちは大御所揃いで、ともすれば馬鹿馬鹿しいだけで終ってしまうシーンを、実に味わい深いものとしている(個人的には大塚周夫氏の怪演が光る“命の鐘の十常寺”がお気に入り)。そういえば、もしもビッグファイア様がしゃべったとしたら、やはり声優さんは神●明氏になったのだろうか?キャラの元ネタを考えながら、そういうことに思いを巡らせるのも楽しい。
他3名の十傑集が梁山泊へ侵攻するシーンともなると、作画が異常なテンションを持って描かれており、時間を過ぎるのを忘れるほど・・・中でも、指パッチンのヒッツカラルドはあまりにも”素晴らし”すぎるのだ。・・・何を言っているか解らない貴方は是非映像で確認してほしい。それと今更ながら、やはりBGMは素晴らしいもので、物語に重厚さを醸し出すことに一役も二役も買っている。
また、地球制止作戦の最終話となるエピソード7に向けて、再度1~6を見直し、何気なく流れた台詞の一言一句をもう一度聞いてみて欲しい。実はそれら全てが決して削除することが出来ない、意味のあったものであることが判る。
最後に、難しいのは百も承知だが、続編、もしくは地球制止作戦以前のエピソードを是非とも見たいものである(バジリスクみたいに個人投資家を募っても面白いのでは・・・)。