ロナウドの全盛期おすすめ度
★★★★☆
この試合は後に両極端なキャリアを歩むロナウドとクライファートの特徴が随所に見られる試合だと思う。また、ボランチのダービッツとドゥンガもこの試合で重要な仕事をしている。
ロナウドは靭帯断裂するまでは超人的な加速力とテクニック、効果的なオフザボールで得点を量産していてこの試合でもその特徴を存分に発揮している。オランダもロナウドを警戒していたがそれを上回って何度もシュートに持っていっている。だが、唯一ロナウドのスピードについていけるダービッツがオランダを何度か救っている。
オランダはピッチを広く使った攻めでチャンスメークしているがクライファートがその特徴(ポジショニングは良いし上手いのだが大事な試合でシュートを決められない)を発揮している。唯一それを覆したシーンは美しい姿勢からのヘディングで時間帯としても最高で彼のベストゴールの一つと言える。が、これはブラジルの守備の不安要素(センタリングされるとマークしきれずにシュートされる。事実、決勝ではフランスのジダンに2度決められている。)が招いたゴールでもある。
余談ではあるが94年の決勝戦でドゥンガは4人目のキッカーとして大事なPKを決めている。またその時タファレルは大事なPKを止めている。
この試合を含め、オランダVSアルゼンチン、デンマークVSブラジル、イングランドVSアルゼンチン、イタリアVSフランス、ナイジェリアVSスペイン等が大会のベストゲームに上げられる。
大会のベストマッチ5本指に入る
おすすめ度 ★★★★☆
大会前から優勝候補と目されていた両者の対決。
1−1からPK戦にもつれこむまで、色々な出来事がありました。
作品の中でリトバルスキー氏が言っている「大会最高の場面」は、全盛期のロナウドという存在の大きさを表しています。
オランダサポーターが多い中、何とか守り抜こうとするブラジル。
しかし、「守りのブラジル」がW杯で通用したのは、アメリカ大会からここまででした。
この試合を観れば、ブラジルが優勝できなかった理由も分かります。
もちろん、試合内容事体は最高にスペクタクルで楽しいです。