5時間後には達成感に包まれるおすすめ度
★★★☆☆
318分。5時間以上です。
「輝ける青春」の366分には及ばないものの、さすがにしんどい映画でした。
デニーロの未見作品だったので鑑賞しましたが、彼があまりにもカッコ悪い役柄だったのは残念。いわゆるヘタレ役だね。
物語は大地主と小作人という身分の違う二人の男の友情や対立を、時代背景に照らし合わせながら進める長い長〜いお話。
イタリアでの、ファシズム(黒シャツ)、アカ(共産主義)、社会主義、その辺の権力の流れと戦いを描きつつも、ヒューマンドラマを期待していたのは間違いなのかな。
5時間かかって、あのラストって。うーむ。
性への描写でおもしろいところはいくつかあります。
グロ映像もそこそこあります。
最大の見どころは、ドミニク・サンダの美しさでしょうか。はじめて見ましたがすっごい美人ですねこの人。
デニーロの年齢別七変化は堪能できますが、役柄がなぁ。
地主側じゃなくて小作人側の方が合っていたような気がするな。
なんにせよ、5時間です。
観賞後の達成感みたいなものはありますね。(内容よりも)
まったく長く感じないおすすめ度
★★★★★
1900 は、壮大なスペクタクル、力、それに複雑な問題をテーマとする叙事詩的映画です。20 世紀イタリアの壮大な歴史とともに、互いに絡み合う 2 つの家族を描写しています。それと同時に、ともに 1,900 年 1 月 1 日に誕生した 2 人の少年のあいだの確執を描いた物語です。小作人 (ジェラール デ パルデュー) と地主 (ロバート デ ニーロ) は、激動の近代世界の真っ只中を生きながら、彼らの個人的確執はやがて、イタリアの政治的動乱の姿を借りて変貌していきます。国を超えた驚くべき配役により、豪華な共演人が互いの人生に影響し、また影響された人々を演じ、ファシズムと社会主義の台頭を描いています。
あちらのリバイバル上映で観ました。「劇場で観たらつらい」と言っている人がいますが、そもそもつらく感じたり、早送りしてしまうような人は観るのをやめたほうがよいと思います。私の場合は、劇場でもあっという間でした。「左翼が観たら喜ぶ映画」などと言っている子供もいますが、的外れもいいところですね。過去の一国一時期の政治情勢の是非などを議論する類のものではありません。
映像藝術、百花繚乱
おすすめ度 ★★★★★
1900年の同じ日に生まれた貴族の息子と小作農の息子の
70数年に亘る対立と友情を描いた壮大なドラマです。
ロバート・デ・ニーロの繊細さとジェラール・ド・パル
デューの豪放さが忘れられないです。ヒロインアダを
好演したドミニク・サンダの美しさは、スクリーンに
咲いた華、と呼びたい。
撮影監督ヴィットリオ・ストラーロが映し出すイタリアの
大自然の壮麗さは圧巻です。エンニオ・モリコーネの音楽
も素晴らしいメロディで、心の底から感動しました。
オリジナル英語版の濃密な画像を復元したDVDが発売される
ことを念願しています。残念なことに公開当時イタリアや
アメリカでは、厳しい評価を受け、短縮版で上映されたそう
で、5時間16分の版を世界で初めて公開したのは日本(1982)
だそうです。
壮大で絢爛豪華な映画なので、沢山の方にご覧頂きたいです。