駆け抜けろ、ギャングの巣食うパリの闇。おすすめ度
★★★★★
猫は良い。
何よりも自由だから。飼い猫といえど、あの気品を失わない態度が素敵だ。
パリも良い。
パンの焼ける匂い、煙草の吸殻、笑い声、娼婦の口紅、そしていつでも不機嫌な空の色。
そんな魅力がたくさん詰まった本。
退屈な毎日から、そして肉体という檻から抜け出したい青年・ペロー。
ひょんなことからエジプトの秘密組織から電子の幽体を猫に憑依させるプログラムを入手する。
しかし彼を待っていたのは、肉体からの解放かと思いきやギャングの力が支配するパリの裏世界だった――
何よりペローが猫に執着する気持ちがよくわかる。
彼の他にも多数登場する魅力的なキャラクターに、心地よいテンポに進んでいく話。
こういう風に世界がきっちりと構成されている本は好きだ。
ノワールでいて、ノワールじゃない。
そんな近代的なネオ・ノワールがここに在る。
もっと早く!もっと早く!主人公は走れるか?おすすめ度
★★★★★
自分の精神を改造猫に憑依させ、スーパー猫として、パリの街を疾走する主人公は 、暗黒街を支配するギャングに捕まり、その命令どおり動くことに。爆発的なスピードと攻撃力を誇る「スーパー猫」になり、敵とのバトルを繰り広げます。勝ち残ることができるのか、ギャングの権力から逃れ、自由を獲得することができるのか?そして、ギャング間の抗争の裏にあるものは・・・?
映画のマトリックス的な世界が広がります。
読みごたえ、満点です。スーパー猫VS改造軍用犬、スーパー猫VS凄腕テロリスト等の格闘戦、 怪しげな未来のパリの暗黒街の様子、タフで怪しげなの殺し屋、探偵、ギャングなどなどの登場人物。また、人との接触を極度に嫌い、精神のみの存在になりたい、と望む主人公、バトルを繰り広げるうちに、その考えにも変化が・・・。
スピード感もあり、ぐいぐい引き込まれます。同じ作者の次の作品を読みたくなる本でした。
人間、ちょっとやめてみる?おすすめ度
★★★★☆
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第2回日本SF新人賞受賞作おすすめ度
★★★★☆
主人公ペローの回想録として話が進みます。
彼の性格からか、劇中どんなに大変な・緊迫した場面でも穏やかに文章が流れて行きます。
それが悪いのではなく、これがこの話の魅力の1つ。
比喩がとても分かり易い反面、少しばかりアジア・日本を引っ張り出し過ぎかな、とも思いました。
同じ【第2回日本SF新人賞受賞作】「ドッグファイト」とは、また違った面白さ、是非もう一度読みたいです。
ペローが偶然手に入れたのはサイボーグ動物に人間の意識を転移させて、自在に操れるエジプト秘密警察が開発した新システムだった。
覗きとゆすりの歓びに耽るペロー。しかしそれは長く続かない。
「フラノ」の組織幹部に目を付けられ、自由の身から一転、組織に忠誠を誓う「犬」の塊½¹!割を強要される事に・・・・。