天国と地獄―ラモス瑠偉のサッカー戦記 (文春文庫)
1994年に出た単行本の文庫化。新たに94-98年の日本サッカー事情について書き加えられている。
著者は落合博満との共著などもあるスポーツライター。本書はラモス瑠偉やその周辺の人々に徹底的なインタビューを繰り返して書かれている。なかなか重厚な一冊だった。
ラモスの幼少期から来日のきっかけ、不遇と活躍の入り混じった日本リーグ時代、Jリーグ発足、ドーハの悲劇と、彼の半生が描き込まれている。悪役・自分勝手というイメージの強かったラモスだが、実際はどうだったのか。
ブラジルで生まれ育ったラモスが、日本に帰化するあたりについても詳細に描かれており、その葛藤が興味深かった。
サッカーの好きな人でなくとも楽しめると思う。
KING OF TOKYO O FILME(キング・オブ・トーキョー・オ・フィウミ) [DVD]
最後のシーンでは、アマラオさんの想いが強く伝わってきて、泣けました。
なお、日本語のシーンではポルトガル語の字幕が、ポルトガル語のシーンでは日本語の字幕が出てくるという、珍しい構成。小さな子に見せるのは大変かも。
写蹴(しゃしゅう) ファインダー越しに見た歴代サッカー日本代表の素顔
7/28の日経新聞「フットボールの熱源」を読んで購入しました。
1970年代〜現在までの日本代表の写真がたくさん詰まった本です。
本というより、写真集に近い感じ。
年代別に振り返る形式の他、後ろの方には人物ごとにエピソードがまとめてあったり、釜本さんとの対談も載っていました。
サッカージャーナリストとしてお馴染みの杉山さんや西部さん、後藤さん、元川さんなど、サッカーの本は色々持っていますが、こんなに写真がたくさんな本は初めてです。
ちなみに、カラー写真満載の割にお値段もお手頃。
今みたいに、サッカーがまだメジャースポーツじゃなかった時代。
昔は、著者のカメラマン・今井氏だけが海外遠征についていっていたそうです。
写真からはそんな当時の空気感や状況が伝わってきます。
文章を読むと、更なるエピソードも。
著者の目線は優しくて温かい、選手に愛情を感じるものでした。
私自身は中学2年生の1994年アメリカW杯からサッカーを観始め、今や有料放送に加入して海外サッカーを観る程ハマっています。
こういう本を読むと、もっとJリーグ観なくちゃなぁと思います。
Jリーグをスタジアムまで観にいくのって、年に2、3回なので。(反省)
そういう訳で、釜本さんや奥寺さん、風間さんなどはTV解説等で目にしたりはしても、現役時代を知らないのです。
セルジオさん(写真見て笑ってしまった〜)も選手だったんだよね・・・と思ったり、岡田監督変わってないなぁと思ったり、時代を感じるユニフォームや髪型、選手の私服に笑ったり。
面白かったです。
南アフリカW杯では、予想外の日本の奮闘が嬉しかった。
これから乗り越えていかねばならない壁や問題はたくさんあると思うけど、応援していこう!って改めて思わされる一冊です。
次のW杯(4年後・・・笑)までには・・・というか、W杯が終わった今こそ読んでみてください!!
1992 アジア・カップ広島大会-日本代表アジア初制覇の軌跡 [DVD]
僕はこの大会あたりからサッカーを見始めました。あたりまえですが選手は懐かしい面々ばかりです。今ではほとんどの選手が引退しています。現役時代のプレーを観たことない人も楽しめる作品ではないだろうか。