TECH GIAN スーパープレリュード『D.C.III ~ダ・カーポIII~』 (エンターブレインムック)
■やけに短かった体験版「らいと」の後にプレイしてみたわけですが…打って変わってこちらの方は(体験版としては)かなりのボリュームがありました(インストールに結構時間がかかりましたが、容量1GB超えてますしこの長さなら納得か)。
製品版の基盤となる部分(キャラ・システム等)はおおよそ把握できるので、本編が本当に楽しみになりました(とても充実した内容)。
内容は本編「体験版」と「プロモーションムービー」(「CM MOVIE」1本と各キャラのMV5つ)、キャラクター壁紙の大きく分けて3つです。
それでは本編「体験版」の感想を。
シナリオ…シリーズの"ウリ"の1つである"こそばゆい"物語をこの体験版の時点でも十分に堪能できます。
シナリオは所々クスッと笑え、時には甘くエロく、シリアスさ(体験版の時点では本当に少しですが)も垣間見えたりします。
因みに主人公は相変わらずというかモテモテハーレムな上に「鈍感」ですw
ただ、「D.C.2」に続き「料理の出来る」主人公なのは個人的にポイント高いかな。
逆に妹(「音夢」「由夢」)系の「姫乃」が料理が上手いというのは違和感ありますがこれも個人的にはイイ(逆にるる姉が「苦手」な設定になっている)w
あと「推奨年齢15歳以上」となっているのですが…(実際にプレイしてみて)コレ確実にR15以上のレベルかとw
カテゴリ的にR17は最低いっていないとおかしいと言える位内容が際どいw
個人的には既に18禁レベルいってるんじゃないかとも思えた程です(文章、画の描写共に)w
これは実際にプレイしてのお楽しみというか…是非自分で確かめてみて頂きたいw
それから(体験版の)シナリオは本当に良い所で先が非常に気になる終わり方をします。
他の方も述べられていますが、シリーズでお馴染みの"あの人"が登場し主人公たちの"謎"について語り始めるという所で…随所に挿入される"夢"(の内容)も踏まえて本当に本編が楽しみで仕方ない。
キャラ…主なヒロイン5人はそれぞれ非常に魅力的ですね。
今作のキャラたちは個人的にシリーズで一番好きかもしれないです。
立夏さん、るる姉、姫乃、さら、葵ちゃん…本当に皆個性的で素晴らしい。
合わせてゲーム中で画面内とセリフ左のキャラの表情変化が秀逸で見ていてとても楽しい印象。
因みに忘れちゃいけないのがその他新登場のサブキャラたち。
シリーズでお馴染みですが今回は初の"先輩"となった「杉並」に某雑誌のファン投票で姿・服装等が決められたもう一人のヒロイン「美琴」、「D.C.2」ではメインのヒロインの1人だった「天枷美夏」に同じく「D.C,2」から成長を遂げた「小日向ゆず」、同じく「小鳥遊」家のD.N.Aを確かに受け継ぎ成長した「夕陽」等、特にシリーズファンはニヤリとすること必至でしょう。
音楽…「D.C.(1)」「D.C.2」のBGMが引き継がれ、「D.C.3」としての新BGMも勿論というか加わっています。
これを"手抜き"と取るか、"集大成"ととるか。
自分は当然というか後者ですね。
元々のBGMが良いですし豪華で懐かしさも感じます。
システム…シリーズを重ねて確実に向上してはいる印象。
ただ、クイックセーブでオートモード(適度もしくはやや遅め)が解除されないのは良いけどセーブすると解除されたり、バックログを開くとセリフ音声が途切れる、またログから過去の文章(任意)の場面に戻れる機能があるのは良いが一度戻ると「先」の既読の文章に戻るのにスキップする必要がある(もしくは既読のはずの文章が飛ばせないことがある)(他にもフルスクリーンモードにしても画面比率がアップした部分が黒くなるだけとか…後は余談ですが「立夏」さんの手作り弁当とコンビニで買ってきた弁当の画が同じに見える等)等細部で不満はあります。
逆に個人的に一番良いと思ったシステムですが、ゲーム中で寝る前に"3回"「電話をかける」「るる姉と話す」「ラジオを聴く」といった行動から選択肢を選べるゲーム性ですかね。
何と言うか現代版「ときメモ」みたいな印象で、個人的にはかなり良いと思いました(電話をかけると相手の"今"の服装がセリフ左に反映されてテレビ電話をしているような感覚を味わえたり等結構楽しめた)。
総評…クセのなく読み易い文章、所々自然に笑える会話、相変わらずのこそばゆさ(甘々でエロい仕上がり)やシナリオの展開の仕方等、作品に対する"安心感"があり本編に期待の持てる"流石"と言えるデキ。
もうこの体験版の時点で個人的には既に"神ゲー"に思えましたw
制作スタッフ(特にシナリオライターの雨野さん)のコメントからもかなり完成度の高そうな印象を受けますし、恐らくシリーズ史上最高傑作になるのでは、と予感しています(特にシリーズファンは一層楽しめそう)。
以上、駄文・長文失礼致しました。
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昭和三十一年という時代にあるイメージの湧く方は、そうでない方よりずっと楽しめる度合いが高いはずです。きっとそれぞれの登場人物の内面のいずれもにも、「身に覚えがある」といった感じの深いまなざしを持ちうるはずで、そういった人にとって本作は、時代の必然と個人の必然のぶつかり合いといった類いの二項対立を常に意識させられる、良質の「悲劇」であると思います。