主婦たちのオーレ!
キャリア崩れの主人公と主婦たちが『宝塚』を目指すサクセスストーリー?です。
キャリアがあるがために就職がうまくいかず、かといって結婚も手に入れられず、今風といったらそれまでですが、一生懸命生きる主人公と周辺の主婦たちに「頑張れ!」とオーレを贈らずにいられませんでした。
「女が働き続けるのも楽じゃないよね」とうなずき、かたや準主役の主婦たちにも「あるある!主婦も楽じゃないよね」と同感し、それぞれ事情がある人たちがお互いを認めてひとつのことを成し遂げる、小気味のいい作品です。
どちらの立場も経験している私には記憶に残る一冊になりました。
内容紹介にあるように「読むと元気になる」作品です。
「女たちのジハード(篠田節子)」「コスメティック(林真理子)」を読まれた方には、少し違うかもしれませんが、こちらもお勧めします。