BLASSREITER (VOL.7) [DVD]
GONZOxニトロプラス原作
「BLASSREITER(ブラスレイター)」第13,14話を収録したDVD7巻です。
アニメ制作はもとより、コラボレーションにより
アダルトゲーム中心ながらハイセンスデザインで魅せるNitro+と
動体視力の限界を超える「板野サーカス」で御馴染み・板野一郎監督の
個性と実力が特出したダーク&クールな作品に仕上がっています
(総合9/10点)
第13話「遠い記憶」★★★★★9/10点
貧乏にも喘がず誠実に生き、いつも笑顔が絶えない人間味溢れる
幼少時代の彼を蔑むあまりの非道ぶりに思わず画面を殴りそうに
なってしまいました。特に真実を自ら改竄せざるを得ない、
警察署での証言場面は必見。弱い立場に置かれた人に降りかかる
救いの無い悲劇と不幸の連続に怒り心頭。見返すのが辛いです
第14話「聖者の選択」★★★★★9/10点
救済の手は一時的なものに過ぎず、根本を変えねば貧困、差別の
悲劇の連鎖を断ち切れぬ憤りと悲しみに満ちた1本です。
子を助ける親を想うがゆえに、その子どもが身を削る
心優しき最期の姿にはもう言葉もなく、頭を垂れるのみです。
誠実さで身を固め耐えるか、完全平和のために全てを薙ぎ払うか。
弱肉強食が生み出す、悲劇の無限連鎖を突き詰めた作風は
「滅びの美学」の真髄ともいえるでしょうか。目を背けずに
人の在り方を知り、学ぶことが出来る大切さが胸に響きます。必見です。
TVアニメ「ブラスレイター」サウンドトラック
今まで私が買った、どのサントラより曲数が多かったです。
まず、メインテーマがとてもかっこよくて素晴らしい。サックスは、他のレビュアーさんが書いてらっしゃるように、作曲家本人さまが演奏してらっしゃるそうです。
また、キャラクターの名前がついた曲が多くあります。その曲を聴くと、やはりそのキャラの大切な場面で流れていた気がします。Xargin(ザーギン)などは特に。
「どのシーンで流れたかな・・・」という曲も私の場合、多いのですが、それでもこの作品の雰囲気は充分に伝わり、聴いていて飽きないです。劇中歌も完成度が高いと思います。
普通にBGMとして良く聴いています。
そして、板野監督と作曲日比野さんの対談?ライナーノーツが入っています。
これは、本編で多く語られなかった、伝えたかったことなども書いてあり、とても嬉しかったです。
最終話まで見た私はこれを読んで少し泣いてしまいました。
ファンの方は、買って損はないと、私は思います。
ブラスレイター VOL.2 [DVD]
GONZOxニトロプラス原作
「BLASSREITER(ブラスレイター)」第3,4話を収録したDVD2巻です。
アニメ制作はもとより、コラボレーションにより
アダルトゲーム中心ながらハイセンスデザインで魅せるNitro+と
動体視力の限界を超える「板野サーカス」で御馴染み・板野一郎監督の
個性と実力が特出したダーク&クールな作品に仕上がっています
(総合5.5/10点)
第3話「感染拡大」★★★☆☆5/10点
融合体2体のぶつかり合い、一瞬の動きとスローを巧みに操る演出が凄い
まるで重力制限を廃したような360度跳躍の新感覚に驚かされました。
上辺のみで浮き沈みするマスコミの腰の軽さすら批判したかのような
虚玄淵脚本の重々しさも研ぎ澄まされています
ただ、襲撃を予想していながらそこに留まる理由が謎です
第4話「包囲網」★★★☆☆6/10点
誤解による攻撃、理不尽な暴行。全編、光の無い深夜の街を舞台に
描かれることで事態の深刻さ、裏切りの嘆きをより濃厚に描いています。
交通機動隊の作戦行動も綿密で、弱い者が次々と搾取されるような
暴力に翻弄される無情さをノンストップで魅せています。
なんといっても、このスピード感。たまんないです
ブラスレイター VOL.4 [DVD]
今回からマレク編。いやぁ〜ゲルトに負けず劣らず悲惨で救いのない話になっています。
個人的にグサリと来たのがタイトルにも付けた7話のとある事件を受けてマレクが放つ一言。
8話ではその事件についてとうとうアクションを起こしてしまうのですが…。
いや、あの外道供には同情ゼロなんですがこれがマレクを苦しめる要因に…。
また姉として、原住民としてのアマンダとマレクとの感覚の違いにも要注目です。
BLASSREITER (VOL.10) [DVD]
(総合5.5/10点)
第19話「過去からの想い」★★★★☆7/10点
今は亡きXAT隊員達の想いをフラッシュバックと、防御を考えぬ
捨て身の攻撃で強く強く魅せる怨念じみた執念を肌で感じさせられました。
新キャラの投入はやや突飛で、融合体の戦闘描写はいつものことながら
アマンダの類稀なる戦闘能力の高さが光っていたのが印象的でした。
操られてもXATはXATとして朽ちる意思の強さで締める最期も美しく、
非常に感動的な仕上がりになっています
第20話「黄泉の軍勢」★★☆☆☆4/10点
全面戦争の序章程度なので見所は控えめ。なんだかんだ言って
自分を制御できているヘルマンに感心しました。連携行動は
そつないものの、行き当たりばったり感が否めないのはどうかと。
事態の割には、敵方に余裕がありすぎて、緊張感に欠けるのも残念。
次回と一括視聴することをお薦めします