ライヴ・アット・ロイヤル・アルバートホール [DVD]
私は、単車でホームセンターや中古屋まわりが大好きで、先日も某店の韓国盤DVDコーナーで、このライブが新品未開封980円の値札がついて私を待っていました。絵も音も正規盤といっしょ。字幕がコリアンというのが渋い。もう迷わずすぐ買い求めて帰りました。レビューは、皆さん詳しく書いておられますから省きます。知らずにリージョン1を買ったために観れなくて泣いた方もいると思います。ましてやAmazonの商品詳細に、リージョン2とあるのに届いたDVDが観れないと困ります。私は、暇を見つけて安くてもちゃんと観れるDVD探しが楽しみの1つです。ああ凄いライブだなぁ。
ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ(初回生産限定盤)(DVD付)
いやもう、発売日に入手してからは毎日飽きずに聴いてます。
正直、初めはあまり期待していなかった。オアシス後期は、ノエルの曲はどこか疲れたような息苦しい雰囲気の曲が多かったし、あのムードを引きずっていたら嫌だな、と・・・ところが、もう何というか、このアルバムではとことん自由で、しかもそれでいてノエルらしさを失っていない。
全体的には、キャッチーで馴染みやすいメロディやフックは健在。でも決してハイパーな感じではなく、どこか浮遊感のあるトーンで統一されている。「ハイフライング・バーズ」とはまったくうまくネーミングしたものだなぁ。あえて例えれば、ポール・ウェラーの3rd「Wild Wood」なんかのムードに近いかも。久しぶりに良質のブリティッシュ・ロックを堪能させてもらった感じです。
ツアーもぜひやって欲しい。このアルバムの文脈の中にオアシス・ソングを組み込んでみると、また違った輝きを放つのではないかなぁ。
僕は、字が読めない。 読字障害(ディスレクシア)と戦いつづけた南雲明彦の24年
読字障害(ディスレクシア)という文字を読むことが周囲の人間より著しく
遅かったり、書き取る作業が苦手で文字がゆがんでしまったりする人がいます。
本書では、そのような読字障害を持つ南雲明彦氏の幼少の頃からの姿を追い、
学校での困難と努力、そして不登校、入院、自殺未遂…そして自分の障害の把握と
カミングアウトと、周囲の人間をはじめ、自身ですら自分の個性を把握できて
いなかったために引き起こされた労苦を描きます。
前向きに進もうとする南雲氏に寄り添った楽観的思考の母が氏を支え続けた日々を
綴った日記を中心に話は展開します。
その時々でのすれ違いや交流、兄妹や父親との関係、と家族の心象を描きながら、
漠とした不安、つまり他者とは明らかに違う個性を持つ自分が一体何者であるか、
ということを追究し、ついにそれを勝ち取るまでの記録になります。
差別と戦い、誤った治療によって無為に過ぎた時間。この悲劇ともいえる状況に
陥った原因を、本書は解くことを主題には据えていません。
しかし、行政や教育現場や医療機関、更には社会全体においての無理解が引き起こした
事例であることは明確です。
読字障害という一つの個性を通してみた学習障害。それらを、親のしつけや家庭環境に
起因させようとする姿勢を指弾し、認識を改めるように私たちに訴えてきます。
ホワットエヴァー
オアシスファンにとってはそれぞれ好きな曲があるとは思うのですが、個人的には『ホワットエヴァー』が最高の1曲だと思います。
もはや“ブリットポップ”というムーヴメントが過去となった今、若いロックファンにとってはオアシスの楽曲にそれほど斬新さや先鋭的な何かを感じるということはないのかもしれません。いや、むしろ当時においてもオアシスの楽曲の本質とはエヴァーグリーンとなり得る普遍性の追求にあったのではないでしょうか。そしてこの作品ほど、それに成功している楽曲は他にないように思います。
ストリングスが大胆に導入された見事なアレンジに、リアムの穏やかで神々しいまでのヴォーカル。そしてノエルのソングライティングはもはやブリットポップだのギターロックだのといった枠を超えた普遍性を獲得しています。まるで天から降ってきたかのような光に満ちた豊穣の音楽。
当時洋楽などほとんど聴かなかった私でさえ、これを聴いた瞬間、初めて純粋に音楽と呼べるものに触れた感じがして、ものすごく興奮したことを今でも思い出します。
これから100年経とうが、1000年経とうが永遠に残り続ける不朽の名曲です。