シンドラーのリスト ― オリジナル・サウンドトラック
「シンドラーのリスト」ほど、映像と音楽が渾然一体となって深い感動を呼び起こさせる傑作は他にありません。
映画を見て泣いた人は、是非このサウンドトラックも買って聴いてください。
聴くたびに、この映画のテーマであります
「一人の命を救うものは、全人類を救うことができる」
が心の中に焼きつくことになりましょう。
シンドラーのリスト スペシャル・エディション 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD]
ユダヤ人迫害というだけで、ものすごく重いテーマなので、
そんな暗い映画を見たくはないし、
そんなこと悪いに決まってるってわかってるから、
わざわざ見たくないし、ましてモノクロで長編だし、
もっと楽しい映画を見たいっていう人も多いだろうけど、
ただ暗く重いだけの映画ではないので安心してみて大丈夫だ。
というのも「戦場のピアニスト」と決定的に違う点は、
主人公をドイツ人に設定していること。
主人公をユダヤ人に設定すると、どうしても迫害される悲惨さだけが延々と続く結果になってしまうんだけど、
この「シンドラーのリスト」は、ナチスの軍部にもうまく取り入りながら、
自分の利益も追求しながら、それでいてユダヤ人を助けたという、
極めて難しい立場の人間を主人公にしたところがよかった。
だから一方的に残虐なシーンだけ見せられて、いかにナチスが残酷だったか、
という見せ方よりも、説得力がある。
シンドラーのリスト スペシャル・エディション [DVD]
スピルバーグの作り上げた力作が、待望のDVD化。
冒頭と最後や一部の演出効果を除いて
全編モノクロでつづられる3時間の大作は
金や地位、女性への欲が強いシンドラーが
ナチスのユダヤ人虐殺の悲惨な光景を目のあたりにし
自分の工場で働かせ、結果多くの人を救ったという
数奇な運命を力強く描く。
主演のリーアム・ニーソンも素晴しいが
党員の指揮官を演じるレイフ・ファインズが
残酷だが人間らしさもわずかに残し、党の決定に戸惑いながら
従う人物を好演している。
非常に感動的な作りの映画で、だれしも人間の尊厳や
戦争の恐怖を考えさせる作品だが、最後のシンドラーの語りと
現実の世界の墓を訪れる人々のシーンは、本編とは別の話に
なった感があり、個人的には蛇足に思えた。
全編に流れるジョン・ウィアムズのスコアは
バイオリンの音色が切なく哀しい。
DVDとしては、DTS音声も収録され銃声や人々の叫びや
逃げ惑う空気が生々しく再現され、淡々とした中に
ドキリとさせられる。セリフやスコアも聞きやすい。
画質はスピルバーグの意図した「フィルムの粒子感」が
ややザラっとした感じだが、モノクロの階調がしっかり出ている。
暗い部屋のシーンもツブれない。
シンドラーのリスト 【字幕版】 [VHS]
スピルバーグ作品は好んで見るほうではないですが、この作品は見てよかったなー、と素直に言えます。最初、金儲けのために給料の安いユダヤ人を雇って工場経営に乗り出すシンドラーの決して善人ではない感じがいいです。
あるシーンでモザイクをかけるか、その箇所を写さないカメラワークをすればいいものを、あえてリアルに描写していたのでスピルバーグの本気度を感じました。最後のほうの「このバッジを売れば・・・・」のセリフは、みせようとしすぎです、少し冷めて鑑賞しました。 でもなんだかんだ言っても感動ですね、ラストは実話ならではの演出。