この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)
西原さんの作風をあまりご存知ない方は前半つまらないかもしれません。
ほうほうそうなんだと読み進めてください。
後半から終盤はものすごく泣けます。
後書き(的な2ページ)が胸に響きます。
あなたが子供を持つ親ならなおさらです。
教訓みたいなものや気づきみたいなものは受け止め方次第です。
いかにもためになる話みたいなものは何もありません。
ある人にとっては成功者の自伝にしか見えないかもしれません。
ある人にとっては人生を変える本になるかもしれません。
私はとても気に入りました。
子供が中学生くらいになったら読ませてみようと思います。
毎日かあさん8 いがいが反抗期編
西原理恵子はデビュー当時から好きなマンガ家です。
これだけ長いこと漫画家生活を送っていれば、面白い作品もそうでない作品も生まれてくると思います。
別の巻のレビューでも書きましたが、「毎日かあさん」シリーズは、子育てマンガであると同時に、西原理恵子自伝、西原家サーガだと思っています。
子供たちが成長していく描写を通して、時の流れをひしひしと感じます。作者自身はもちろん、読者も年を重ねていきます。
そんな中で、「毎日かあさん」シリーズもここのところ、以前の西原のような過激さや毒は薄まり大人しくなりましたが、(まあそれでも、西原作品未経験の人には描写がきついかもしれません)、今回は彼女の息子が反抗期(?)に入り面白くなってきました。
幼かった子供が親元から離れていくまで、本当にあっという間です。
作者も作品の端々でその思いを述べています。彼女自身もその時を準備しているのでしょう。
どこまで連載が続くのかはわかりませんが、まだ「西原家」を見守っていきたいと思います。
とりあたまJAPAN: 日はまた昇る!編
ほぼ毎週、コンビニで週刊新潮を手に取る。私が読むのは、この連載と目次から。ぱらぱらと目次を確認し、特集記事はチラ見で済ませ、すぐに最終ページへすすむ。たった1ページの連載なので30秒で読み終わる。世間の一週間を振り返るちょうどいい組み合わせだと密かに思っている。
いけちゃんとぼく [DVD]
ふとレンタルで借りた作品ですが、なかなかいい雰囲気の作品です。
どこかドラえもんぽくて、ベストキッドぽくもあり、全体的には、スタンドバイミーぽい。
でも、きっちりファンタジー
どこか懐かしさを覚える不思議な雰囲気のある作品です。
いけちゃんの声は、蒼井優さんがされているのですが、抜群にいい雰囲気を醸し出していて、
作品を引き立てています。
なぜか懐かしくやさしい気持ちになる作品です。
心が疲れたときに観るといいかもしれないな、、
毎日かあさん(通常版) [DVD]
西原さんの漫画は大好きです。
そういうファンにとって、映画化は楽しみの中にちょっとだけ不安もあるものです。
見終わって、上手に映画ドラマに作り変えてあったな、という感想です。
『毎日かあさん』だけでなく、他の西原作品も当たってシナリオ化されていたのではないでしょうか。
とても良かったです。
『毎日かあさん』は今も毎日新聞に連載されている作品ですが、その中の元夫、鴨ちゃんこと鴨志田さんとのエピソードが描かれています。
この元ご夫婦は、まさに似た者夫婦で、西原さんはこういう人でなければ、結婚されなかっただろうな、と思っています。
鴨ちゃんは元戦場カメラマンで、この時の体験が心的外傷となってアルコール依存を断ち切れません。
西原さんのお父さんも同じような人でした。
母親は父親と別れ、西原さん兄妹を育て上げます。そっくり同じことが自分に起きます。
原作は、親の想像を遥かに超えて活躍する二人の子供を西原おかあさんがヴィヴィッドに捉えたものです。
メチャクチャないたずらを続ける子供の中に在りし日の自分を見つけ、いつの間にかかつて母からもらった言葉を子供に伝えている自分と出会います。
仕事に家事、子育てでお母さんは本当に大変。
それでも「おかあさん」ってなかなか楽しい、と西原さんならではのメッセージが込められています。
映画では、小泉今日子さんが違和感なく演じておられました。かなり綺麗なオカシャンでしたが。
この作品では子供がたくさん出てくるのですが、実に愉快です。