12人のヴァイオリニスト
選曲がいつかどこかで聴いたなという親しみやすさがとてもいい
ヴァイオリンのもつ深みのある音色と複数台ならではのハーモニーが心地よい
クラッシックになじみの無い人でも充分聞き応えがあるのでは
ちょっと不思議な小宇宙 (アクションコミックス)
小田扉先生の発想に驚くばかりですね、特に最後の話の「十徳鼻」
カラスと家庭を顧みなかったおっさんとの冒頭の対決シーン
「アホや」と思わず吹き出しました
嫉妬すら覚える発想力です
アズ・クロース・アズ・ポッシブル
第3期のアルバムですが、鈴木康博が脱退しているので、小田和正の作品5曲、松尾一彦の作品2曲に加え、新たな方向として、E-bassの清水仁が一部ボーカルをとる2曲、それから、ランディー・グッドラムとダン・ハフ(プロデュースでそのころ参加していたギタリスト)のふたりが書いた英語曲を1曲おさめています。やはり小田和正の5曲〈01:もっと近くに(AS CLOSE AS POSSIBLE)〉、〈02:IT’S ALL RIGHT(ANYTHING FOR YOU)〉、〈04:白い渚で〉、〈09:SHE’S GONE〉、〈10:嘘と噂〉がどれもとてもいいです。特に、〈10:嘘と噂〉は大貫妙子とのデュエット曲であり、転調感がハートをぎゅっと締めつける名曲だと思われます。
前夜祭 (モーニングKC)
とある中学校の文化祭にまつわる物語。ストーリーの序盤は思春期の少年少女に特有の
「イジメたりイジメられたり」「好かれたり嫌われたり」「友達が出来たり孤立したり」
の人間関係がリリカルに描写され、
「この作品はストレートな青春モノかな?」などと思わされたりしますが、
文化祭の中で行われる奇祭【泥祭り】がフィーチャーされ始めると、小田作品に頻繁に見られる
“日常のすぐ隣にあるサスペンス” “壁一枚隔てたすぐ近くにあるシュール”
の真骨頂の様な展開となります。
5年前の在校生の少女・チカの謎めいた死を巡って、女教師や用務員の過去/トラウマなどが語られ
絡みあっていく様子はなかなかシリアスで、上質な人間ドラマの様相。
それでいて、文化祭前夜に訪れた「一陣の疾風の様な出来事」をオリジナリティー溢れる
表現と演出で「軽やかなエンタテインメント」として読ませる手腕、さすがです!
本編以外に1ページから10ページのボリュームの短編が9本収録されており、こちらも
山の中の雀荘や都市伝説になりたい男たちや警官もどきや温泉もどきやナメクジの医者など…
自由過ぎるキャラ/シチュエーションで楽しませてくれます。
かなりお得感の有る一冊ですよ!