第40作 男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日 HDリマスター版 [DVD]
青森新幹線開業で何かと引き合いに出される小諸。余りにも小諸を知らない人や偏った報道が多いため小諸出身の私から真実の小諸を紹介する。軽井沢高校卒業後進学就職で関東に数十年外から見ると確かに東信の玄関口としての小諸駅は衰退が著しいと感じている。ただ電車の発着便数は東信で最大で佐久平駅の2倍以上である。佐久平は主に観光客の利用が多く小諸駅が地元交通の中心である事は昔と変わらない。小諸駅前の衰退は商店街の老朽化と東急、ジャスコの徹退に尽きる。小売業で200億円マイナス県の6位から16位と転落している。しかし観光は道路の整備、浅間サンライン(小諸軽井沢線)、浅間サンラインと国道18号、141号を結ぶグリーンロード、小諸と上田を結ぶ千曲ビューラインの新設により懐古園が50万人減となつているがその他で50万人以上増やし昔と変わらない。2009年9月東京からの高速バス1日11往復の新設、2010年8月、12月のしなの鉄道のダイヤ改正で軽井沢とのアクセスが上下線で14便増で新幹線との待ち時間の改善を行い4月から7月が前年比月平均8000人減から8月から11月は月平均3000人減と大幅に改善している。2010年4月にはインター近くにカワチ薬品オープン、駅前に12月17日居酒屋庄やが最大の107席でオープンし徐々に小売業の店舗も増えている。駅前の活性起爆剤になっているのが2009年にオープンした停車場ガーデンで以前は駅を出た人は立ち寄る店がなく懐古園に流れる形が多かったがカフェやガーデニング、特産物の3ショプと300種類以上の高山植物が旅の癒しの場となっている。2011年1月より駅前再開発でアーケードの徹去花壇、街灯の設置、電柱の地中化工事が始まっている。複合施設併設の新駅舎は予算の関係で凍結、早期建設が待たれる。これらの建設が進めば映画のような昔の賑わいももどり、こもろ寅さん会館も繁栄するだろう。小諸市は面積が小さい都市です。軽井沢町は1.6倍、上田市は5.6倍、佐久市は4.3倍ありますが、小諸市は東信州で最も人口密度が高く長野市(457人)と肩を並べます。小諸市(445人)、上田市(289人)、佐久市(237人)、軽井沢町(122人)小諸市の市民は助け合い精神が強く人情に厚い土地柄です。小諸市は寅さんそのものです。
デンマークの椅子
世界中のあらゆる国を見回してもデンマークほど多くの椅子デザイナーを輩出した国はな
い、というのは誰もが認めるところだろうと思います。超有名どころだけでも 「アルネ・ヤコ
ブセン」「ハンス・J・ウェーグナー」「ボーエ・モーエンセン」「フィン・ユール」 そして 「ヴェル
ナー・パントン」と、そうそうたるメンバーの名前が挙がります。
そのデンマークの椅子デザイナーが生み出したいわゆる "名作椅子" を素晴らしい写真と
三面図で紹介したのが本書です。その写真は全ての椅子について『正面、真横、真後ろ、
斜めの4方向から撮影(帯の紹介文より)』 された 31cm×23cm の大型本であり、これ
はもはや写真集というよりも図鑑、研究資料と言った方が的を得ていると思います。
決して安価な本ではないですが、その充実した内容を考えると購入したことを少しも後悔し
ない "バイブル" 足りえる名著であると断言できます。
なお、著者によるあとがきに "パートII の発行も近い将来予定している" とあり、否応なく
続刊が期待させられます。
Edge
田中信正は日本におけるフリージャズの第一人者である佐藤允彦に師事した経歴を持ち、
その奇抜なプレイのみならず独特の演奏フォームからも極めて非凡かつ
「変態的」なイメージを抱かせるピアニストである。
私は2年前の大晦日に期せずして聴いた彼の「A列車で行こう」を決して忘れない。
ベテランドラマーの村上寛を振り落とさんばかりに白熱する彼のピアノソロは
「A列車」というよりも「暴走特急」と呼ぶのが相応しく、その音の洪水に呑み込まれた私は
終演後、その凄まじい音楽が感性の域値を超越して放心状態に陥った。
その切れ味鋭いインプロヴァイズは脳みそに「天才」の2文字を刻ませるには充分なものであった。
そして本作「Edge」である。
田中信正kartellというトリオ名義では2作目でありデビュー作から実に6年越しに発表された作品となる。
全て彼のオリジナル曲で構成されているがその水準はおしなべて高い。
その楽曲はどれも独特のポリリズムを含んでいるのが特徴的で
意外なほど(?!)均整のとれたメロディーで構成されているのが印象的である。
随所に入るフリージャズ的アプローチも彼ならでは。
しかしながら結局CD媒体ではライブにおける彼の「暴走」を目撃したときのような
カタルシスを得られないのが事実である。名実ともに日本のトップに君臨している
山下洋輔とのピアノ対決の際、名ドラマー森山威男をして「全く負けていない」とまで言わしめた
彼の高いポテンシャルの片鱗を覗かせるのは、本作においてはタイトル曲の「Edge」に限られる。
それ故に本作の魅力は前衛的かつ先鋭的なピアノトリオのサウンドスケープに尽きると断言して良い。
ここでの彼は明らかに総体的なトリオ表現の方に注力しており、その完成度は前作よりも際立っている。
寧ろ彼が脇役として参加している森山威男の諸作品の方が奔放な顔を見せているのが面白い。