ウッドストックがやってくる
一晩で読みました。
著者であり主人公でもあるエリオット・タイバーさんの波乱万丈な人生に驚きの連続。
『デブでゲイでユダヤ人の僕が世界を変えようとした』
という帯や本文に繰り返し出てくる文句そのままの内容でした。
登場人物が全員個性的で、話も過剰にユニークで、一気に読めます。
翻訳本にありがちな、カタカナ慣用句をそのまま引用したようなつまづく点も少なく読み易かったです。
ただ、ジャンルが音楽本であることがもったいない。
実際フェスの内容にはほぼ触れていないし、実際にフェスが始まるところで本書はほぼ終わります。
カウンターカルチャーものとしてサブカルに置くか、文庫化して装丁を露骨にポップでサイケにするかして、この本を面白がることの出来る人の手に渡って欲しいです。