サティ : ピアノ名曲集
本盤の録音は1963年〜1970年と古いので、「シュー」というノイズが常に入っているのは仕方ないところです。
それでも、チッコリーニのサティ集はやはり素晴らしいです。
サティの代表曲「ジムノペティ」と「グノシェンヌ」も収録しているのでサティ初心者にもおススメできますし、
チッコリーニの演奏は、ピアノの一音一音の強弱のつけ方が強烈で、
サティがいわゆる環境音楽の作曲家ではないことを理解できます。
ただ心地良いだけでは終わらない、非常に陰影のある演奏は、ひたすら音に集中させられます。
音質的にもっとクリアーなものはたくさんあるけれど、これはこれで手放せない一枚です。
ベスト・オブ・サティ
このCDは「ジムノベティ」「グノシエンヌ」といった、サティを知っている方なら誰でもしっているピアノ曲で構成されています。
演奏はいい部類に入るでしょう。サティらしく、静かで、ユーモアに溢れています。
このお値段でこの内容ならOKでしょう。今までサティを聴いたことのない方も、だまされたと思って購入して聴いてみてください。素敵でふわふわしていて、どんなすさんだハートもいやされることでしょう。
Aldo Ciccolini: The Emi Recording 1950-1991 [CD, Box set]
アルド・チッコリーニは、サティやドビュッシーの演奏で有名らしいのですが、私はリストやシューマンの作品が好きでよく聴いています。特にリストのオペラ・トランスクリプションが気に入っています。
この全集では、ドビュッシー、マスネ、サティ、セヴラックのピアノ曲については、ほぼ網羅されているようです。
何しろ、CDが56枚と盛り沢山なので、ずっと飽きずに聴いていられそうです(笑)。
ベスト・クラシック100 2
まず特筆すべきは、このお値段でこれだけの著名楽曲が楽しめるということです。
演奏している楽団も著名な楽団ばかりで、オムニバスとはいえ寄せ集めの感じはしません。
クラシックといえば難しいイメージがあったりするかも知れませんが、
初心者でもそんなに垣根を感じることがないような選曲がされているのではないでしょうか。
そういった意味からも本作品は秀作であり、かつお得なタイトルであると思います。
ワーグナー「ワルキューレの騎行」
ロッシーニ「ウィリアム・テル」
ヴィヴァルディ「四季」
ベートーベン「エリーゼのために」
スメタナ「モルダウ」
サティ「ジュ・トゥ・ヴ」
メンデルスゾーン「ノクターン」
などなど、他にも一度は聴いたことがあるであろう楽曲がズラリ。
「ドラマで聴いた」「CMで聴いた」「ゲームの中で聴いた」なんていうものも数多くあるはず・・・。
聴きたかったけど曲名がわからなくて聴けなかった、というものもあるかも知れませんよ。
全6枚、それぞれのディスクがそれぞれの雰囲気を持っています。
聴き散らかすのではなく、1枚1枚じっくり聴いて頂くことでより深みが増すことでしょう。
心に残る音楽が壊滅状態にある昨今、
時にはクラシックを聴いてヒーリング気分を体験されてみてはいかがでしょうか。
ドビュッシー:前奏曲集(2)
最近チッコリーニが元気です。
それはお気に入りのピアノに出会ってからでしょうか。
ファッツォーリという銘器に。
まるで琥珀のような輝き。(スタインウェイが水晶かな)
ここではドビュッシーの『前奏曲集第2巻』全曲と、
ショパンの『ピアノソナタ 第3番 ロ短調 OP.58』を聴くことができます。
ファッツォーリを聴きたければ(知りたければ)チッコリーニを、
チッコリーニを聴きたければファッツォーリを。
2005年秋の来日が楽しみですね。