HIS 机二つ、電話一本からの冒険 (日経ビジネス人文庫)
著者がどのように起業を成功させたのか、どんなことを思い経営しているのかが具体的なエピソードとして書かれているので、読んでいておもしろい。経営を扱った専門書ではなく、自らの経験に則した形で書かれてるので、スラスラと読めてしまう。また、経験に裏打ちされた言葉で綴られているので、説得力もあります。さすがベンチャー企業家のカリスマといわれるだけあって、これまで「考え」、「行動」してきたことに一貫した論理、つまりブレない軸のようなものがうかがえます。
100年に一度のチャンス
思わず目を引いたタイトルに、ビッグなHIS創業者澤田氏、国際経営コンサルタントとして活躍している浜口直太氏、そして経済ジャーナリストの浅井隆氏の3名の共著ということで思わず手に取りました。3名の対談形式書かれていて、一挙に読める本でした。日本で海外事業を大きく展開する内容などこれからのことも満載です。大変満足しました!
思う、動く、叶う!―限界を突破するエネルギー
エイチ・アイ・エスやスカイマーク エアラインズの創業者である
澤田秀雄氏の「志」と「行動力」に注目した1冊。
氏は著書の中で常々「思えたら80%成功している」と述べています。
「能力」も大切だけどそれ以上に「感覚」や「運」といった
精神的な部分の大切さを説いていたのが印象的でした。
そのため、本書を通して目に見えない心の状態の
影響力を伺い知ることが出来ます。
■印象に残ったフレーズ
人の弱点に目がいきがちだが、それを注意しても直ることは難しく、
むしろ反発を招いたり自信を無くしてしまうことになる。
だから、思いきって弱点には目をつぶり、
いい所だけを見て育ててくこと。
人間の感情は「喜」の時に本人のプライドに熱い刺激を
与えることになるから、いい所を見つけて、徹底的に伸ばして、
褒める事が、能力を引き出すことになる。
■著者プロフィール
澤田秀雄(さわだ ひでお)
1951年生まれ。
高校卒業後、旧西ドイツのマインツ大学に留学。
在学中は通訳や旅行ツアー開催といったアルバイトで稼いだ
資金を元手に、50ヶ国以上を旅する。
80年:新宿にて旅行会社(現 (株)エイチ・アイ・エス)を設立し、
格安航空券販売を行う。
95年:店頭公開。
96年:スカイマーク エアラインズを設立。
既存の運賃の半額というサービスを打ち出す。
99年:エイチ・エス証券の株式を取得し、代表取締役に就任。
エイチ・アイ・エスは現在業界5位、海外旅行だけではJTBに次ぐ規模を誇る。