モーツァルト生誕250年記念 エターナル:モーツァルト
ジョスカン・デ・プレやデュファイからショスタコや武満徹まで聴いた。
相当な時間を費やしたが、素晴らしい体験だった。もちろんすべてを聴いたわけではないけれども、たくさん素晴らしい曲に出会った。
緑輝く風景を想起させる音楽や、強い喜び、悲しみを思わせる美しい曲、
そして有名でない作曲家にも素晴らしい者がたくさんいる事を知ることができた。
そこで出した結論。
やはりモーツァルトだろう。
我々の聖人名簿の指定席にふさわしいのは、彼のほか考えられない。
聴くたびに新たな発見のある曲、飽きの来ない曲、心にしみる曲。
彼の作品にこそふさわしい、煌びやかな称賛の声。
「耳を不快にさせることなく、かつ熟練の音楽家にも楽しめる音楽」
モーツァルトはこう手紙の中で本物の音楽とはこうあるべきだ、と述べていたが、まさにその通りだ。
何度も聴いた曲なのに、ある日突然、新しい発見をすることが彼の曲ではしょっちゅうある。
「ここでこの楽器こんな音出してたんだ…」とか、そのたびに私は驚かされどおしだ。
そして、若いころ聴いていた曲がまた違うように聴こえて、ずいぶんと心に沁みる。
本物たる音楽のゆえんが少しでも理解できたかと思うと、また涙が出てくる。
メンデルスゾーン:交響曲全集
クラウディオ=アバドの指揮、ロンドン交響楽団の演奏でメンデルスゾーンの交響曲5曲を収録した全集。以前、同じ版元から出ていた4枚組の交響曲・序曲集(以下「旧版」)を再編集して、交響曲のみの3枚組とした改訂版だという。
私自身のお奨めは、なぜか1枚もののCDに収録されているのを見かけない交響曲第1番ハ短調。15歳時の作品にもかかわらず、驚異的な完成度の高さである。クラシック音楽の作曲家で早熟の天才と言えばまずモーツァルトの名前が挙がるが、作品の完成度という点では、おそらくメンデルスゾーンの方が上ではないだろうか。第3番「スコットランド」、第4番「イタリア」といった有名どころも、アバド一流の柔らかさの中に華麗さと情熱を秘めた演奏で、これまで聴いた他の指揮者・オーケストラによる演奏(全集ではないが)と比較しても、抜きん出た名演と感じた。
決定版、と言って良いのだが、どうせなら、改訂時に序曲集と別売になどしないで、4枚組なり5枚組なりの形でまとめて出すべきだったのではないかと思う。特に、旧版に収録されていた交響曲第1番第3楽章の代替可能曲「スケルツォ・ト短調」を外して序曲集の方に入れてしまったのは問題だろう。個人的に旧版の白眉と考えていた序曲「フィンガルの洞窟」が抜けてしまったのも残念。
その点への不満から評価は星1つほど引いて4つ星としたものの、音楽的には疑いなく第一級の内容なので、新規に入手される方には序曲集と併せて(それでも旧版よりは安い)購入されることをお奨めしたい。
100曲クラシック=ベストが10枚3000円=
名曲の数々を全集にしていますが、大変選曲、演奏、音質が良く購入して十分満足できるCDです。演奏家は一般的にはあまり有名でない人もいますが、演奏は大変すばらしいもので音楽を十分楽しめます。
お勧めの全集です。
とく得BOX 胎教クラシック
どの胎教CDがいいのか迷っていた時、レビューを読んで即決めしました。
5枚組で1枚の値段はかなりお買い得です!
バリエーション豊富な為、飽きることなく聴けました。
昼間などはモーツァルト編やピアノ編を聴き、
寝る前やリラックスしているときなどは、おやすみクラシック編やオルゴール編などを
聴いていました。
ジャケ画像は載ってませんが、外国の赤ちゃんがテディベアにキスしている写真で
これまた可愛いのです。
芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫)
クラシック音楽が好きで、沢山の音楽家の数々の作品を聴きますが、矢張り素晴らしい芸術作品を創作した人物について知りたくなります。若くして過労で命を落としたこととしか知りませんでしたが、いろいろなエピソードを通して、ユダヤ人の問題、改宗のいきさつ、どのような家庭環境で成長したのか、更に人間メンデルスゾーンに近づいた気持ちです。
本当に魅力にあふれる好青年だっただろうと思います。美しいし、品格もあり、教養も高く、何よりもその音楽の才能が、あれほどありながら若くして死んでしあったのは本当に残念です。
驚いたのは、子供のころ親しんだあのアンデルセンとの交流、並行してアンデルセンの人生にも触れ、かれが恋したオペラ歌手、その女性はメンデルスゾーンを愛することになる。
本当に盛りだくさんの本で興味深く読みました。改めてメンデルスゾーンの作品をもっと聞きたいと思うようになりました。
余談ですが、アンデルセンのマッチ売りの少女を子供に読んであげた昔、最後に少女が残りのすべてのマッチをするところに来ると胸がいっぱいで読めなくなってしまうのです。
未だにそうなのですが。アンデルセンの一途なまた子供のような部分もある性格。恋愛には恵まれなかったらしい?彼の人生、作品の中に愛情豊かでかつ物悲しさが、ただ悲しいのではなく、美しく昇華されたところが魅力だと思います。年を経た今も、またあらためて、彼の童話を読みなおしたいと思いました。即興詩人も彼の作品でしたね、読みなおしたいと思います。