人間失格 [DVD]
太宰治の人気は衰えないですね。何年か毎に周期的にブームがやってくるのだそうです。
この「人間失格」は、一番最初に読まれる太宰文学なのではないかと思っています。
タイトルが強烈ですから。
そして、太宰文学の文体ですね。独特の文体に、若い人には一気に毒が回ります。
私も、太宰の毒に中った一人ですが、そういうモノからすると実のところ映画化は嬉しさ半分、怖さ半分です。
太宰作品の映画化は、著作よりも太宰を描くことが目的のものが多いように思われます。
この作品は、逆に太宰が自分を描いた作品とも言えますから、忠実に描いていけば、太宰自身を描き出すことに繋がっていきます。
非常に丁寧に原作を尊重している映画化、と感じられました。
出演者では、石原さとみさんが印象的です。太宰の作品に出てくる女性のイメージにピタリでした。
人間失格 Blu-ray 豪華版
見て欲しいと人間失格を見て思いました!鎌倉のシーンはとても美しいと思います!はっきり言ってストーリーはごくごく普通です…が生田斗真のファンの方は見て損はないと思う!ラストシーン近くのオールヌードシーンも美しかった…
人間・失格―たとえばぼくが死んだら (幻冬舎文庫)
希望もなく、シリアスで暗い物語の様な印象を受けました。
テーマは人が人を殺して良いのか?ということだそうですが、とても難しいテーマです。
何が善で何が悪なのか。そしてその曖昧な線引き。また平等について色々と考えさせられました。
重い話なのですが、その分読み終わった後の考えることも多いかと思います。
文章はとても読みやすく、難しい表現も出ていませんので、中学生くらいでも読めるかと。
ただ考えさせられることは、何度も言うように、難しいかも?って感じです。
人間・失格~たとえばぼくが死んだら~[1 [VHS]
人間の恐ろしさを垣間見る作品です。名門私立中に編入してきた誠はいじめに遭っていた生徒を助け、自分がいじめに遭うことになるのです。恐ろしいことにいじめに遭っていた生徒は標的が変わると率先していじめに加わるようになるのです。これにはさすがに背筋が凍りつくようでした。人は自分が優位に立ちたがる醜い生き物なのだと感じました。
また、さまざまな歪んだ愛が交錯しており、これは「高校教師」でも描かれていたテーマにつながるものだと思います。