神様ドォルズ 8 (サンデーGXコミックス)
何て言うか、「さあ、約束の地に寄り集って、近親相姦的バトルロイヤルやったるでーっ!」ていうような、閉塞感のある盛り上がりが嫌いじゃないです。
じいさんの妄執もええスパイスとなってます。
この話の全体について書くと、1巻は最初の惨劇がやりすぎて、そのあとの日常にうまく軟着陸出来てない感じが違和感あるので星二つ。
3巻は、まさかの「ウルフガイ」なので星五つ。その他の巻は星三つ。
言いたい放題言ってすいません。
神様ドォルズ 5 (サンデーGXコミックス)
神様ドォルズの5巻目です。
今回は、靄子が都会にきたり、詩緒の初恋?の話があります。
それと新しいキャラでまひるが出てきます。
次の巻が阿幾とまひると匡平の過去の話なので
次の巻に期待です。
神様ドォルズ 9 (サンデーGXコミックス)
匡平が玖吼理に乗って天照素とバトルする所から始まります。
紫音他数名新キャラが出ますがいまひとつ盛り上がらないキャラばかり。
8巻でかなり気になる所で引いた割には…いまひとつ締まらない巻だった感は否めません。
まぁ、迦喪建角のパワーアップフラグとか出てたんで次巻以降で面白くなる要素はありますね。
後は早く匡平が常絶に乗ってくれれば面白くなるんでしょうけどね。
☆3は付けたものの作品としてはやはり追い続けたい気持ちはあります。
あくまでこれ単品では☆3です、という事で。
神様ドォルズ 6 (サンデーGXコミックス)
1巻から5巻までは、出てくる登場人物の心情や背景を説明しているだけで、中々話しが進まずファンとしてはもどかしい思いをしていたのですが、この6巻でようやく話しが動き始めます。
中でも、匡平と阿幾とまひるの過去の話での案山子同士の戦闘シーンはとても素晴らしく、こういったシーンが増えた方が、もっともっとこの作品の人気が出るのかもしれないと思いました。
ともあれ、最初から最後まで目が話せない展開になっており、次巻への期待をとても膨らませる引きになっており、発売がとても楽しみです。…が!次巻が出るのはまた当分先という事で、じっくり待つ事が少しもどかくもあります。
不完全燃焼/スイッチが入ったら
タイアップ作であるアニメ『神様ドォルズ』原作者からのアーティスト指名による本作。
よい意味での石川智晶本人のクセが肯定されつつ迸り出ているという印象がまずあり、
それはこれまでのソロ活動が一通り定着し、石川智晶という一つのアーティスト戦略が
順調に内外に浸透しているということが感じられる、タイトルとは真逆の本作「不完全燃焼」。
楽曲にまつわる諸々がCD封入の紙片に『神様-』原作者である、やまむらはじめ氏
との対談にて語られているが、アニメのみ視聴で原作未読であるので個人的には、
憶測のみでのレビューということになってしまうだろう。が、それでも『ぼくらの』以来、
OPとEDともども手掛ける作品そのものへのアプローチと石川自身の持ち得る
オリジナリティとが幸運とも思えるよい出会いを果たした、再びの一例であろう。
特に、ここに至るまでアニメタイアップというフィルターを一度通すことで、かえって
自分自身を存分に出すことができたという石川智晶自身の立ち位置をも再確認。
誰しもの心の内にあるモヤモヤを一種確信犯的な言葉を容赦なく投げつけることで、
曝け出す――いわゆるそんなカタルシスをもってして、予定調和なままのしたり顔で
通り過ぎてゆく現実という永遠の合わせ鏡を叩き割る。最終バス、飲みかけのペットボトル...
何事もないはずの情景に滲み出る、暴発寸前のサビ前のやるせない静けさ。ある意味
とても自虐的な晒し行為にも思える思い切った歌詞の爆発感が、タイトル通り切ない。
ラフに掻き鳴らされるラテン系アレンジとのミスマッチバランスも文句なく耳触りがよい。
対談からも感じたが、やはり同世代同士だから感じるものも多いのではないかと思う。
それが両者の作風に無意識のうちにことごとく表出している感がある。双方の描く主人公が、
そのまさに実質的な姿が、ここに結実している。逆に不完全燃焼では到底事足りない、
そんな本音が双方の作品から如実に見え隠れしていると感じる。「厄介者」と「可能性」は、
ある意味背中合わせの存在で、そういったものを背負わされている自分自身が望む
臨界点での異様な高揚感と同時に忍び寄る、どうしようもない悲哀と寂寥感...
そんな、殆どやけっぱちに漂う感情に誰しも瞬間、息を呑まざるを得ない。
同じ意味でc/w「スイッチが入ったら」も、文字通り石川智晶らしいキャッチーさに
満ちている。どこか息苦しいほどの澱みの中で警告を発する、だからこそ己自身を忘れ、
自他の境界を越えてどこまでも昇り詰めようとする自我の発露という怖さは、OP作と
見事に呼応する。余談だがソロ活動以来アレンジャーを務めてきた西田マサラが本編
アニメにて音楽を担当していることも特筆に価するだろう(特に例の案山子の起動音
メロディは石川智晶ファンならば必ず反応してしまえる遊び心が楽しかったりする、笑)。