戦場から女優へ
女優のお手軽宣伝本と違います。
この地球には1億とも2億人ともいわれる
戦争や貧困などのために悲惨な生活を強いられている
子供(ストリートチルドレン)がいます。
そのひとりが戦禍の中から数奇な運命により日本にやって来ました。
その言葉も通じない貧しい生活をユーモアと人への優しさで綴っています。
サヘルさんを瓦礫の中から救い出し養女にして育てた
義理の母は彼女ために生まれてきたような人。
その二人の人生の出会いの不思議を感じます。
そして、サヘルさんは、日本でこの本を著す。
「たぶん私は、伝えるために生かされたのです」(P199)