新宝島―江戸川乱歩全集〈第14巻〉 (光文社文庫)
戦時中に乱歩が書いた唯一の長編小説「偉大なる夢」が収録されています。
この作品は、戦後単行本化される事がなく、現在入手できる唯一の刊行物が本書です。
乱歩は当局に目をつけられており、戦時中という事もあって、戦争中ならではの表現も散見されます。
言論統制下という事情もあり、日本は偉大、アメリカは鬼畜、というスタンスですが、そこは乱歩。
規制された中でもミステリとしての娯楽性は損なわれていません。
戦時小説であっても、犯人探しというミステリの王道で楽しませてくれます。
資料的価値が非常に高い小説です。
乱歩マニアなら必読です。
サクラ大戦 スーパー歌謡全集II
全体的に、これまでの花組の歌とは曲調が違うので面喰らう人
もいるかもしれません。ミュージカルということで、これまで
よりも舞台で使われることが、より意識された曲が多いように
思います。
でも、もちろん、花組の面々の個性は健在ですよ!
目を閉じて、どんな舞台が展開するか想像しながら聴くのが
オススメ。
スーパー歌謡ショウ「新宝島」への期待が高まります。
特に印象的だったのは、
エネルギッシュな「野生の雄叫び」(真宮寺さくら)と、
感動的な「宝島~勇気の旗を~」(マリア・タチバナ&李紅蘭)。
手塚治虫の「新宝島」その伝説と真実
前著「手塚治虫の奇妙な資料」も貴重な図版に驚いたが、今回のは「描き版」以前の原稿やたった数枚しか現存しない「新宝島」の原稿など、さらに豊富で貴重な図版をたっぷり眺められて、それだけで買う価値がある! なんといっても、戦前マンガと戦後マンガの接点であり、戦後マンガの出発点ともいわれる「新宝島」の重要な場面がときには十数ページにわたって1ページ大で読めてしまうのがお得。きっと、著者のこれまでの業績が手塚プロから信頼されているからなんだろう。それだけに、酒井七馬との協同作業の分担について論じた部分は議論の分かれるところかもしれないが、中野晴行の酒井七馬評伝に対するアンサー本として一石を投じたのは確か。両書を併読すれば、謎解きのピースあわせのような知的興奮を味わうことができると思う。
サクラ大戦 スーパー歌謡ショウ「新宝島」
今回のCDで初の試みとなるのが、曲の合間に入るさくらと、香蘭、マリアのやりとりです。最初の少しだけしか、セリフなんて入ってないんだろうなぁ・・と思いつつ、勇気を持って購入。
聞いてびっくり!!少しだけなんて私の思いこみでした(笑)
詳しく書いてしまうと、ネタばれになってしまうので書けませんが、一曲一曲の間に、三人のやりとりが入り、思わず笑ってしまいました。
二部の方では、物語の成り行きの解説が入りつつ、ボケ有りで、曲と曲のつながりが見えて、良かったです。三人のやりとりがどの程度入っているのか不安で、購入を迷ってる方多いいと思いますが、普通に聞いてても面白いです。DVDとは違いますが舞台の臨場感があり、トーク有り良いと思いますよ。