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金魚―長く、楽しく飼うための本 (もっとわかる動物のことシリーズ)
他のかたも書かれていますが、初めて金魚を飼う方には特におすすめの一冊です。
(以下 もくじより)....
1 金魚のいる風景
2 金魚たち
3 金魚の飼い方
4 金魚の育て方
5 金魚と日本人
6 金魚の病気
7 金魚の繁殖
..........................
私にとって面白かったのは「1 金魚のいる風景 」でした。生活のなかで身近に飼われている普通の金魚が愛情深く育てられている様子が紹介されています。初心者にとっては,実際に飼われている様子を見る事で、「自分はこんな風に金魚と付き合っていきたいな」という思いを抱かせてくれます。なんとなく暖色系のホッコリとした写真もまた、金魚の居るゆるやかな時間を感じさせていい感じ。これを見て、本郷周辺を歩いてみたいなあという気持ちになりました。
「3 金魚の飼い方」では、身近な鉢や入れ物を使って飼う方法などが載っていて、驚く部分も多かったです。難しく考えずいろいろな親しみ方があるのだなあと言う事を知りました。
挿絵イラストと写真の分量もちょうど良く分かりやすいですし、(飼うにあたって)の病気やトラブルも予想しやすい構成になっていると思いました。また(それぞれの飼育槽による)「コツとアイディア」はとても役に立ちました。
「朝は毎日おはようとあいさつしよう」などお子様のいらっしゃるご家庭などで飼う場合にも、大切にしたい習慣も書かれていて、“ちいさな友達としての金魚を大切に可愛がっていこうね!”......という愛に溢れるメッセージが多く詰まっていると思います。
本を参考に「あいさつ」「清潔」「こまめな水換え」等心がけるようにしたところ、一層金魚が可愛らしく感じられるようになりました。丈夫で長生きさせてあげたいです。
おすすめ!
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食品の放射能汚染 完全対策マニュアル (別冊宝島) (別冊宝島 1807 スタディー)
放射能汚染を “正しく恐がる” ために買いました。
巷(主にツイッター)では、「東日本の食品はすべて汚染されていて、少しでも口にしたら
すぐ体調不良を起こす」みたいな話をよく目にします。
日本人がすべて免疫不全になっちゃってるみたいな、すごい話も‥。
内部被曝は低線量でも健康被害を起こす可能性があるとされるので、気をつけるべきには
違いないですが、気をつければある程度の防護は可能だと思います。
まず、東日本の全域が均等に汚染されているわけではないということです。
福島県内でさえ、汚染が軽度な場所はあります。
そして、食品ごとに汚染の程度が変わります。
野菜だったら、どの部位を食べるのか。
魚だったら、どこに住んでる魚をどのタイミングで食べるのか。
そういうことも考えずに「恐い、恐い」と騒いでいるのは不毛です。
まずは、この本などで知識を整理して、その上でネットで検査情報を加えていけば、効率よく
健康を守れると思います。
この本は、食品ごとに安全の度合いをわかりやすく示しています。
特に、魚のデータは、参考になりました。
安心して食べられる魚が意外と多くて、うれしくなりました。
今後は肥料などで汚染が広まる可能性もあり、さらに複雑な情報が必要かも知れません。
そうでなくとも情報はどんどん更新されているので、改訂版を望みます。
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富士山大噴火! 不気味な5つの兆候
木村政昭さんの面白そうな本を書店で見つけたので,久しぶりに購入してみた.
先生は若い頃から学会の異端児である.著書は十冊以上は拝読しているが,いずれもとても読みやすい.いつか読んだ学術論文もこの文体に近いから面白い.木村節なのだろう.
初めて著者の本を読んだときは,ここまで言って良いのかと思うほど率直に言いすぎる,自慢が多い,出しゃばりだと思って,話半分に読んでいた.しかし本を複数読むうちに,著者のように率直に国民に語る第一線の研究者は貴重だと思い始めた.今思えばアウトリーチの草分けだ.そんなころに,高校の先輩と知ってから評価は変わった.
この本でも,前半は地震予知に関する独創的な木村説が展開されている.私にとってはおさらいのようで,しだいに思い出してきた.驚いたのは,今回の3.11地震をある程度,予測していたことだ.発生場所はほぼぴったりだ.私はこの本でそのことを初めて知った.
後半は富士山の噴火についての予測である.最新のデータも取り込んでいる.富士山研究の第一人者である小山真人教授などの研究成果に基づく噴火史から紐解き,噴火災害を予測している.とくに火山災害に対する被害想定や防災の心得は為にになる.火山災害を経験した人は少ないし,正しい知識を持つ人も少ないだろう.
東海地震や南海トラフ沿いの巨大地震,房総沖地震に注目が集まるなか,富士山,伊東沖,大島近海などの噴火にも注意を怠ってはいけない.
日本で住んでいる以上,いつ,どんな自然災害に見舞われてもおかしくないと胆に銘じるべきである.生き残るには,その心得が必要である.
だから,今噴火災害に対する知識をこの本から得ることはとても大事だ.
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かんたん 節約 すぐできる おいしい! 冷凍保存レシピ
野菜や肉や魚を出来れば美味しく保存したい。
そんな願いを叶えてくれる美味しい冷凍方法や解凍方法を伝授。
今まで何となく見よう見まねで冷凍していましたが、冷凍焼けしてしまったりして美味しくない。
電子レンジでの解凍は、やり過ぎなどで何度も失敗した経験があります。
なんとかしたい、と思っていた時に出会った本書。
貝はよく洗って氷漬けにし、解凍は冷蔵庫で自然解凍・・・
氷漬けという概念はなかなか思いつかなかったからビックリ。
本当は5つ星を付けたいくらいなのですが、肝心なジャガイモや里芋などの冷凍方法が掲載されていないので星を一つ減らしました。
しかし、良い冷凍保存の教科書になることは間違いないでしょう。
次はジャガイモなどの冷凍方法を掲載した続編を期待します。