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I will...
ドラマの主題歌にもなり、世間にイクシードを広めた曲。私は今まで色々な女性ボーカリストの曲を聴いてきましたが、こんなにカッコイイロックな曲を唄いこなす女性は初めてです。好き嫌いにかかわらず、ものすごく個性の強いアーティストだと思います。
曲はゆったりとした曲調ながら小玉さんの力強いボーカルが一気に曲を展開させる、神聖なるロックという衝撃を受けました。カップリングの水辺のゆりかごも小玉さんのボーカルを全面に出してカッコイイ曲です。
カップリング曲はアルバムに収録されていないので、おすすめです。
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永遠の仔〈下〉
少しづつ少しづつ謎が解き明かされる下巻。これはもやはミステリーではなく、あなたとあなたの心との対話ではないだろうか。一人一人に問題があるからこそ物語はできるのかもしれないけれど、この世の中で問題を抱えていない人なんて果たしているのだろうか。ひしひしと迫り来る緊迫感の中に、救いはあるのだろうか。
久しぶりに本を読んで泣いた気がします。重荷を負った今までの人生に立ち向かっているようで、何度も文字を追う目を止め、ちょっとづつ消化しながら読みました。
今までの自分に自信をもてなかった人に読んでもらいたいです。
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永遠の仔 DVD-BOX
本来なら一番守ってもらえるはずの親から、さまざまな形で虐待をうけた、1人の少女と2人の少年が精神病院という隔離された場所で出会い、生き延びるために取った方法が、彼ら3人に強い絆と別離をよぶことになります。お互いの存在を片時も忘れることはできず、求め合いながらも再び出会う事を恐れ生きていく3人は、17年後、ある事件とともに必然的に再会し、いやおうなく過去へと引き戻されていく。
殺人・レイプ・近親相姦・放火。
これほどに凄惨な事件の中で、もがき苦しみ、それでもなんとか互い
を救おうとする3人の姿に、毎回涙せずにはいられなかった。
演じている俳優の表情の演技もすばらしく、また子役の3人にも圧倒された。
原作を忠実でありながら、原作を超えたドラマだと思う。このミスで1位をとった小説が原作だが、純粋なミステリーといってしまうと、ん?という方も多いかもしれない。純粋に人間の再生のドラマだと思って見てほしい。
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永遠の仔〈3〉告白 (幻冬舎文庫)
今まで読んだ本の中でベスト3に入ります。
文庫本で5冊ですが、皆さんがレビューで書かれている通り、
先が気になりどんどん読み進んでしまいます。
幼少時代と現在を行き来し物語は展開していきます。
幼少時代は主人公の3人がある施設で知り合い、
不器用ながら交流していき、
最終的にある事件を起こす事になります。
このある事件の真相は最後の最後までわかりません。
一方現在は、幼少時代につらい体験で傷ついた3人が
刑事・弁護士・看護婦となり再会するところから始まり、
こちらはどちらかといえばサスペンスとして展開します。
幼少時代と現在の交互にどちらもおもしろいので、
どんどん読み進んでしまうのです。
絶対に読むべしです!
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永遠の仔 オリジナル・サウンドトラック
半野喜弘さんが手掛けたTVドラマのサウンドトラック。現代音楽、クラシック、ジャズにエレクトロニクスを織り交ぜた幻想的で荒涼とした世界に聴いていて思わず引き込まれてしまいます。HDCD仕様で音質も素晴らしい。とにかく美しいの一語に尽きます。