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NO DISTANCE LEFT TO RUN 【期間限定生産:豪華デジパック仕様盤】 [DVD]
生き続けるバンドの軌跡を追い、奇跡に迫った一瞬。
今尚生きているエネルギーを発しつづけているバンドであることを感じる事ができます。
彼等のバンドは生き様を伝える。
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ブラーレーサーズ
巷ではリアル版マリオカートと言われていますが、これも面白く熱いです。
シングルはCPU相手で難易度も変えられるので自分の運転スキルに合わせて遊べます。
コントローラーが4つあれば、ローカルでの4人対戦が出来るのはポイントが高いです。
オン対戦の最大20人はロビーでゲーマータグのアイコンがずらっと見られるのは壮観です。
20人対戦は正直、カオスです。
スピードUPの緑アイテムを相手にスッと横取りされた時のくやしさと言ったら・・・
レベルが上がらない内でも、ずっと負けっぱなしだけという事はなくて
飽きさせない工夫がしてあります。
対戦中に「クラッシュが一番多い人」、「武器の命中率が高い人」、「一番、攻撃を回避した人」とか
対戦の最後に結果を発表してくれます。1位〜3位に入れなくても経験値入るしモチベーションは下がりません。
日本限定隔離の対戦サーバーではなくて、世界中の人たちとオン対戦できるようになっているので良かったです。
あと、ツイッターとFACEBOOKにゲーム内での出来事を送信できるようになっています。
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BLUR 21 BOX(完全初回生産限定盤)
めでたくこの度、21歳となったblurの22枚組豪華ボックス。
メンバーやスタッフのバンドへの愛情が伝わってくるボックスです。
とりあえず個人的に良いと思ったところと悪い点を挙げます。
良いと思った所:
・「Leisure」から「Blur」までリマスターされている+全アルバムがボーナスディスク付きの豪華版で収録されている
→リマスター効果は結構よい。初期の3枚は音圧をやや上げて、全体的に音を整理しなおした印象。そのあとの2枚は高音寄りだったオリジナル音源よりも中低音寄りにシフトしたマスタリング。聴いた時の印象は初期アルバムよりも変わらないけど、良い音に仕上がっています。
ボーナスディスクはシングルボックスを所有していればあまり嬉しくない内容かもしれないけれど、初出音源もあり見逃せない内容(どうしても収録漏れの曲はあるけれど)。5枚目までのボーナスディスクの音源も全曲リマスターされています。
・未発表音源の大量発掘
→4枚組の「Rarities」ディスクにはこれまで幻とされていた未公開のデモテイク、別バージョン、別ミックスがこれでもかという程収録。Andy Partridgeとのセッション音源もめでたく初公開されました。バンドの歴史をよりマニアックに、より多角的に検証できる内容となっています。新曲「Under The Westway」(完成版とは微妙にミックスが異なる)が収録されているのも嬉しいところ。
・「Showtime」を含めたボーナスDVD
→「Showtime」はblurの映像作品の中でも特に勢いがあって良い。画質はVHSよりも向上しているとは言えないけれど、音質は若干アップ。
「The Singles Night」は「The Best Of」のボーナスCDでもお馴染みの1999年に行われたスペシャルライブ。完全収録で無いのが残念ながら、ライブバンドとしてノッていたこの時期ならではの充実した演奏で代表曲を一気に見聞きできる1時間半。
おまけのDVDには1999年3月の「13」プロモライブ、Seymour時代の実験的プロモ、TV出演映像と「Music Is My Radar」、「Think Tank」収録曲のPVを収録。
悪いと思った点:
・「13」「Think Tank」がリマスターされていない
→年代が新しいとは言え、5枚目までのリマスターが良かっただけにリマスター音源で聴きたかったのと、リマスターしなければボーナスディスクを付けただけの単なる同一タイトル重複購入になってしまう。せっかくならばちゃんとリマスターしてほしかった。
・DVDに字幕が無い(Live13以外)
→「Showtime」VHS盤にはちゃんと字幕が付いていたはず。なのに字幕無し。そんなに喋ってはいないけれど、やっぱり付けてほしかった。
・紙ジャケからディスクが取り出しにくい+戻しにくい
→個人的にこれが一番の不満。取り出す時にはディスクに傷が付きそうで怖いし、なによりディスクを戻す時になかなか綺麗に入らない。ビニール袋を斜めにして入れると何とか収まるけど、それでもやっぱり汚い…。
というのが個人的な感想です。
blurファンはお財布と相談して買うのが吉。まあ買ってしまえば満足する事必至でしょう(笑)。大きめな箱は見てるだけでワクワクします。
補足
・ボックス未収録曲について
現時点で「21」ボックスに未収録の楽曲のうち個人的に確認できているのは:
「Chemical World」SBK盤バージョン、「Chemical World」収録のライブテイク3曲、「Sunday Sunday」シングルに収録されていた"Seymour"時代のデモ5曲("Dizzy"、"Mixed Up"は一応収録されている。ただし曲の半分が未発表だった初期デモテイクになってます)、「The Universal」シングルに収録されていたBBCライブテイク("The Universal""Mr Robinson's Quango""Stereotypes"が未収録)、「Bustin + Dronin」1枚目全曲、「On Your Own」に収録されていたスタジオライブ6曲(つまり"Bustin + Dronin"の2枚目全曲)、「M.O.R.」のUKシングルミックス、「No Distance Left To Run」シングルに収録の"Battle(UNKLE Remix)"、「Music Is My Radar」収録の"7 Days"、"She's So High"のスタジオライブ、さらに新曲"The Puritan"といったところ。
また、シングルエディットバージョンも未収録ですので、シングルボックスや「The Best Of」「Midlife」をお持ちの方は引き続き手元に置いてあげて下さいませ。
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Blur
掴み所が無いというか、ごちゃまぜ感のあるアルバム。
けれど、必死に殻から抜け出ようとしているのはわかる。
1曲目の「Beatlebum」はまんまボーカルがジョン・レノン風。
「Song2」はオルタナ風の曲だし、「Chinese Bombs」はパンクっぽいです。
全編通して、グレアムのギターが重要な位置を占めてます(Chinese Bombではキレまくってます)
因みに「You're So Great」はグレアム自身の作曲で、
聴きやすくて、優しいアコースティック・ナンバーです。
アルバムとしてのまとまりはあまり無いのですが、
一曲一曲のクオリティは非常に高いです。全体的に暗めですけれど。
バンドの意識としては、この時期は過渡期だったのかもしれないけれど、
作品としてはこれが現時点で最高傑作になっているような気がします。
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ブラー ブリット・ポップと100万ポンドのシャンパンの日々 (p‐Vine BOOKS)
ブラーというバンドが輝きを放った1990年代、それはイギリスにとっても特別な時代だった。
「クール・ブリタニア」という言葉が、生まれたのもこの時期だ。
イギリスの音楽・建築・ファッション・映画・スポーツなどのカルチャーを一番かっこいいと表現した言葉。映画「トレインスポッティング」ユアン・マクレガーが、その原作者アーヴィン・ウェルシュが、映画「ザ・ビーチ」原作者アレックス・ガーランドが、モデルのケイト・モスが、デザイナーのアレクサンダー・マックイーンが…。
そう、長い間続いた保守党の政権から労働党が政権を奪ったのもこの時期。
トニー・ブレア首相は、新しい時代の象徴となり、イギリスの停滞した流れが変わりそうな機運があった。
そんな特別な時代にバンドとしてピークを迎えたブラー。
そして、彼らと同じ時代にはほかにもスペシャルなバンドがいた。
そう、Nirvanaとオアシスだ。
ブラーなどイギリスのブリットポップが花開くきっかけを作ったのは、Nirvanaのカート・コバインの死でポッカリと空いてしまった人々の心の穴だ。
そして、Nirvanaがいなくなったこの世界に、イギリスのバンドであるオアシスがデビューする。
ローリング・ストーンズやビートルズを生んだ60年代のイギリスが特別だったように、確かにこの時期のイギリスはスペシャルな時を迎えていた。
そして、不幸なことに、オアシスVSブラーのCD売上戦争が勃発する。
ブラーが特別なのか、それともオアシスが特別なのか。
だが、最終的に問われたのは、音楽ではなく彼らの出自だった。
ビートルズもローリング・ストーンズもセックスピストルズも労働者階級出身だった。
労働者階級出身のオアシス、中流家庭出身のブラー。
CDの発売日を同じ日に当てた直接対決はブラーが勝利したが、その後、オアシスの2作目は計10州全英1位の大ヒットを記録する。
イギリスにとって階級差は、常に意識せざるをえないものだ。だから、彼らは労働者階級出身のオアシスを応援した、オアシスが彼らの代表であるかのように。
そして、現在、オアシスは2009年活動停止。ブラーは2003年以降長らく活動停止をしていたが、2009年夏に再始動した。
そして、この2003年以降、ブラーのデーモン・アルバーンの活動は目を見張るものがあった。ゴリラズとしての活動もその一つ。
本書に関して言えば、そんなブラーというバンドのベーシストのアレックス・ジェームスの半生について語られている。どんな国にも特別な瞬間が存在する。政治も経済も文化もすべてがキラキラと輝く瞬間が…。そんな特別な瞬間をとらえた、特別なバンドに所属する人間の言葉は一見に値する。