バビロンの陽光 [DVD]
AFP通信によると、イラク中部の都市ディワニヤ近郊で6日、
遺体約900体が埋葬された集団墓地が発見された。
旧フセイン政権下で虐殺されたクルド人とみられる。
遺体は溝に埋められており、フセイン元大統領独裁下の
1980年代に死んだと推測される。同政権は、クルド人や
イスラム教シーア派を大量に殺害、これまでにも数百人規模の
集団墓地が各地で見つかっている。
(2011年7月7日 時事通信社)
本作は、2003年4月、サダム・フセインが失脚してから3週間後、
イラク北部にあるクルド人自治区に住むアーメッド少年が、
湾岸戦争(1991年1月に勃発)以来戦地から戻らない父親を探しに、
祖母と共に1000キロ先の南部にあるナシリア捕虜収容所をめざす旅を
描いたロードムービーですが、最終的には、身元不明者が数多く
埋葬されている集団墓地へ辿り着くと言うストーリーです。
悲惨な現実と対照的に描かれる、少年と年老いた祖母が旅で出会う
人々の善意に、イラク北部で緊張関係が続いているアラブ人と
クルド人の和解を願う監督のメッセージが込められています。
ハリウッド映画ばかり観ていると、このような現実がある事を
知らずに近視眼的な見方に陥ってしまうので、
若い人には、勉強のつもりで観てもらいたい作品です。
帝国解体――アメリカ最後の選択
著者は、かつて日本研究でも知られた反骨のアメリカの政治学者である。2000年以降に『ブローバック』、『アメリカ帝国の悲劇』、そして『ネメシス』という三部作を完成したのち2010年11月に79歳で死去した。『ブローバック』は9・11後に、その先見性が評価されて、ベストセラーになったとのことである。本書ではシーラ夫人が著者の思想的な歩みと達成を回想しており、著者の背景を理解するのに役立つ。
本書は、アメリカ内部から「帝国」としてのアメリカの実像を解き明かし、その解体が歴史の必然であることを論じている。一時期、CIAの国家情報評価部のコンサルタントを務めた経歴を持つ著者は、アメリカの権力構造を知り尽くしているだけに、内容は辛辣かつ具体的である。
著者によれば、アメリカが帝国主義国家の道を歩み始めたのは、第二次大戦後に、恒久的な国家諜報機関としてのCIA(中央情報局)が設置されたのが最初である。政軍産複合体が冷戦下での権益拡大を目指して、世界中で紛争に介入し、あるいは政治的意図の下で紛争を引き起こし(CIAの仕事)、民主的な政権の誕生をことごとく壊滅させてきた。今日のイラクやアフガニスタン戦争は、この第二次大戦後のアメリカの「帝国主義的支配」の意図の表れの一端であり、それらはいずれも膨大な数の現地市民の殺戮と国土荒廃をもたらしてきた。莫大な利益を得たのは、政軍産複合体のメンバーである軍事関連企業や情報関連企業、あるいはそれらの企業から政治献金や天下りポストを受け取る政治家達だけである。
「帝国主義的国家」は、外部だけでなく、自国の市民の自由も限りなく奪っていく。政治家に連なる企業やマスコミが「世論」を作り上げて大統領や議員が決まる現在の選挙制度は民主主義とはもはや言えない代物である。巨大な軍事費予算を浪費しながらいまだに国民皆保険を実現できてない先進国はアメリカだけである。
著者は、全世界に張り巡らされたアメリカの基地ネットワークこそ「帝国」の支配機構であるとともに、そこに「弱点」があることを指摘する。当然のことながら、沖縄基地問題にも言及し、世界に例を見ない基地集中の不当性を説く。
アメリカ内部からの「帝国解体」の経過報告として、興味深く、日本にも大きな示唆を与える本といえる。
MYSTERY RANCH(ミステリーランチ) 3DAY ASSAULT CY 米国製
もともとの購入目的はタウンユースで考えておりました。
これまでもミリタリー(実物)バッグ、マガジンポーチ等をコレクションして携帯電話や小物を入れて持ち歩くことが多々あり、
特徴的な防水Y字ファスナーに一目惚れして購入!コヨーテカラーは服装を選ばないし使いやすいですね。
これまで使用したスチュエーションの報告をしたいと思います。
正直、電車や町中では少し大きすぎるようにも思われます。
日帰り登山(春1500メートル級)に使用しました。
長所、物の出し入れが山頂で手早く出来ました。しっかりした作りで登山中でもソルジャー気分になることは間違い無し!短所、重量があり少しでも軽い方が良いと後悔をしたことは事実です。
海外旅行(韓国2泊3日)にも使用しました。
しかしもともと旅行にアサルトバック1つと言うのは間違いでした。詰め込むことは出来るのですが容量が限られている為にお土産を入れる手提げを現地で購入するはめになりました。買い物をしない旅行であれば良いのですが・・・。(そういうことは少ないですね。)
なお最近の軍用ポーチ類はベルクロで固定することが出来、このバッグにもサイドに付けるベルト掛けが便利でお気に入りです。
身長170センチ体重67キロ比較的撫肩の日本男児の私ですがやはりアメリカ兵よりは体格が乏しいと言う理由が大きな原因により若干持て余しました。しかし頑丈は作りや出し入れする時の使い勝手の良さは折紙付です。小物を入れたりするファスナー類も内部にバランス良く配置しているのがたまりません。入り口上部にはマジックテープで軍用ワッペンも色々付けれます。
重さに関しては使用状況等個人の感想ではありますがその分の☆一個減かと感じました。
音の世界遺産 アラビアの音楽
アラブ音楽ってどんな感じだろう?と思ってCDを探しているなら、こちらがお勧めです。歌はもちろん、弦楽器や打楽器でアラブ音楽には欠かせないものが網羅されていて、アラブ音楽をはじめて聞く方にはいいガイドラインになるのではないでしょうか。ちなみに私のお気に入りはドラムアンサンブルです。すごいかっこいいですよ。ぜひ聞いてみてほしいです。
Fragment(フラグメント) [DVD]
この作品の内容を端的に述べるとすれば“六本木に住んでいる坊っちゃん僧侶の精神修行の旅の行程”と書けば一目瞭然に分かりやすいだろうか。この作品。映画館では地味に一年間もロングラン上映された作品にもかかわらず、ほとんどなんの媒体からも騒がれなかった作品である。何故騒がれなかったか?考えてみるに一概に批評や感想が言いにくい作品だからであろう。この作品のすごい所は批評や感想を言う事によって結局あなた自身の思考や思想が身ぐるみはがされ、一瞬にして逆に問われることになってしまう所なのである。さて、このある種ぶざまにも似た愚直なまでに素直な青年僧侶の呻吟し懊脳ながら行動する様を見てあなたは高みに上がって笑う事ができるだろうか?さぁ、あなた自身を問え!