蛇のひと [DVD]
今西は、自分に向かう感情をほんの少しあおることで
主人公が結婚をやめるよう仕向けていた…いつものように口車で遊んでいたのでしょうが、
別れのシーン、自分自身その罠にかかっていたことに気づいたように見えました。
万華鏡の件も考え合わせれば、三辺との関係だけは今西の完敗、ということなのかもしれません。
永作さんがとても魅力的な主人公を演じていました。
見張り役の男の子に対するお局然とした物言いと、今西に対する時の表情、ラストシーンの笑顔、その振れ幅がすごくいい。
西島さんも当たり役だと思います。
彼が生粋の関西人であれば、と、演技が素晴らしかったからこそ贅沢にも感じてしまいました。
とはいえ、いい声が不安定に発音するあのイントネーションが作品全体の雰囲気を作っていたようにも思えます。
義太夫の素養がないので、子役のステージが巧いのかどうか分からずきょとんとしてしまい、そこだけは残念でした。
もう少し、圧倒的な巧さを見せてほしかったかな。
作風としては映画の雰囲気を上手に取り入れたドラマ。
見終わった後もやもやする、そういう意味でとてもいい作品です。
西島秀俊―新世紀のスピリチュアル・アクターズシリーズ (キネ旬ムック―アクターズ・ファイル)
この本を読むと画面ではボーっとしているようにみえる西島さんが、どれだけ確信犯でやっているのかわかります。そしてその演技はものすごい知性の上に成り立っていることも、、、。西島さんが好きな人はもちろん、邦画を愛する人にはとても読み応えがある本だと思います。
サンデイ・モーニング
これからずっと残っていく名曲になるでしょうね!名前の通り休みの晴れた日などに車の中で聴いたり、散歩しながらのんびり聞いても絵になる曲ですね。とにかくとても素敵な曲なのでおすすめします。
CUT [DVD]
前半は演出も構成って言うんですかね、シナリオ的なものもボロボロで半ば成立していません、が、
後半は素晴らしい。映画が好きであればあるほど泣けます。
もっと言えば、自主映画を作るくらいのレベルの人は号泣ですね。
ラストの100作の名作を紹介しながら西島さんが100発殴られて歯が抜けたり、
床が血でぬるぬるになる所、凄いです。
大事な精神をイラン人から私は学んだ気がします。
綺麗ごとではありますが、世の中には大事なことがある訳です。