NHK「その時歴史が動いた」 ラストエンペラー最後の日 ~「満州国」と皇帝・溥儀~「日中・太平洋戦争編」 [DVD]
現中国の見解が目立っだったのはよくなかったと思います。
しかし、内容はというと当時の日本軍部の見解や溥儀の野望、関東軍の野望をはらめながら話が進行するのは淡々としていてよかったです。
溥儀は常に生き残る道を選び続けたというのは興味深かったです。
下の人は随分憤慨してますが、私はそこまで偏った内容で無いと思います。
少し感情論が入りすぎではないかと・・・・・
クォン・デ―もう一人のラストエンペラー (角川文庫)
森達也『クォン・デ―もう一人のラスト・エンペラー』角川文庫
ベトナムの王子は、東京の片隅で、誰にも知られず息絶えた。ぼくの全く知らなかった歴史物語が、この本では語られてます。ひどく面白い本です。これまでの森さんの作品とは少し雰囲気が違うけど、ところどころで強く感じられる森さんの息遣いは、やはり森さんのものです。ただの歴史書でもなく、小説でもなく。それにしても、とぼくはつくづく思う(森さん風)、国家とはなんなのか、国家独立という夢は家族よりも重いものなのか、国家と国家のあいだで翻弄される人々のなんと多いことか。王とはなにか。ひとびとの希望とはなにか。どれほど多くの物語が、歴史のなかで消えていったのか、と。
時間が行ったり来たり。最後に森さんの思惑ががっつりと覆されるのが、またおもしろい。たんなる学者だったらこんな風には書けない。
森さんには、こういう仕事も期待してしまう。がんばって下さい。
最後の宦官秘聞―ラストエンペラー溥儀に仕えて
地元の金持ちに馬鹿にされどうやったら見返してやれるか考えた孫少年は宦官になって見返すことを決意する。しかし時は清朝最末期。モノは切ってしまったものの清朝自体が崩壊寸前なことに愕然とする。
しかしなんとか王族の家を振り出しに宦官人生を始められ最後は日本の傀儡だが満州国皇帝のそばに近侍まですることとなる。宮中では規則がやかましくそれ以外にも主人に気に食わないと思われればクビや罰、相手が西太后など気性の激しい皇族なら死をもって償う場合もありその煩雑さに神経をすり減らす様子などは絶対君主に仕える大変さを感じた。
とはいえ立身を目的に宦官になった彼には金の実入りという点ではいい時もあったようだ。
本書は孫氏の回想を基に作家の方が孫氏の宦官の伝記として作成しており孫氏の失敗談やましてや批判などは全くない。本人の語るところをそのまま本にしてるので自分の都合の悪いことは言うわけはないが褒められたり評価される部分が多くてやや客観性という面では事実上検証しようがないことになっている。
ただ宦官の生活については彼の生活記として詳しく書かれておりそのような資料としては興味深いものとなっている。
姜建華-COLLECTION OF BEST-
胡弓の音色は美しい。
最近、女性の胡弓奏者が増えてきて、のびの良い繊細な響きが、
心を癒してくれます。
陳明さんもいいけれど、世界の小澤征爾が涙したという、姜健華さん
のこのアルバムをぜひ、お聞きください!
MOON-月亮心-
聞き始めると、二胡の音色と共に自然とチェンミンの世界へ引き込まれていく。そして、いつものように涙を流してしまう。
母なる大地の音色。聞く人に、きっと日本人DNAのオリジンは大陸にあったに違いないと思わせてしまう。
楽器から紡ぎ出される音楽は奏者の心の鏡だとよく言われる。そうであればチェンミンの心は二胡の音色のように純粋で、大らかで、情熱的で、哀愁に満ちているに違いない。今回の4thのCDでは美人二胡奏者と言うよりはあたかも求道者のような感がある。そんな感じを味わえるアルバムではないでしょうか。是非、聴いてみてください。