英国の友人 (ブルックナー・コレクション)
どこまでも孤独に追い詰められるレイチェルに痛々しさを感じながら読み終えました。人生は変えられないのでしょうか。天涯孤独のレイチェル。仕事にも友人にも恵まれているようなのですが、[家族の一員である自分]を求めているようです。リビングストン夫妻とヘザーの力になりながら孤独から逃れようとするレイチェル。ラスト、水に囲まれた町でヘザーから放たれた穏やかだが痛烈な一言。故郷に取り残されたリビングストン夫妻。文面はよく覚えていませんが、西日を浴び絶望に佇む夫妻が目にうかびます。作家のヒロインや亡命者のストーリーと違い、比較的身近な孤独の形であるせいか、ブルックナーの作品の中でも一番に孤独をひしひしと感じる作品でした。
秋のホテル (ブルックナー・コレクション)
ブルックナーのブッカー賞受賞作品が「秋のホテル」だ。知的で思慮深い女性は人生の観察者でしかないのだろうか。
愛にこがれ、愛を求めつつも、踏み出せない孤独な女の心理をブルックナーは見事に描ききっている。ブルックナーは、何度も読み返すごとにその味わいが増すという素晴らしい小説を多数発表しているが、まずは「秋のホテル」から入ると彼女の世界がつかみやすいだろう。
ダーティ・ダンシング コレクターズ・エディション (初回限定生産) [DVD]
高校生のときに、テレビで放映されていたのを録画し、何度も見ました。
その後、ジャズダンスにはまりました。
そして、20年たち、今バレエを習っています。
ベイビーの成長、ジョニーのかっこよさ、本当にしびれます!
パトリックスウェイジが亡くなっていたこと…、初めて知りました。
とても残念です。
しかし、この作品は不滅です。
パトリックスウェイジも、私の中では不滅です。
パトリックスウェイジもバレエを習っていたとのこと…。
やはり、ダンスの基礎はバレエなんだなぁと実感しました。
娘は、まだ二年生で、一緒に見るにはちょっと早いですが、大きくなったら一緒に見たいです。
イカした男!パトリックスウェイジ。
そして、ベイビーの成長、お父様の心境など、とても内容の濃い良い作品と思います。
ブルックナー:交響曲全集(9枚組)/Barenboim Bruckner
ブルックナー全集としては格安。しかも、指揮者、オケともに有名と言うのは初心者にとっても安心感を与えると思う。録音も問題なく、良心的な商品だと思う。
さて、内容についてであるが、賛否両論ありそうな演奏だと思う。全体的にテンポは速いし、そのテンポもよく動く、オケの鳴り方もブルックナー演奏でやられがちなもったいぶった鳴り方よりもむしろ軽めで実に見通しがいいのだ。つまり、ちょっとばかりブルックナーっぽいと言えないかもしれないと言うことである。
あくまでも個人的な感想になってしまうが、これが結構いい。
ベルリン・フィルほどのレベルのオケであるから、見通しがよくても傷になるようなことがないおかげで、爽快感のある新鮮なブルックナーに仕上がっている。それはバレンボイムに何もブルックナーだからと言って荘厳と鈍重の危ういバランスの上に立っていなくてもいいんだと言われてるような感じがする。普段、カラヤン、ヨッフム、ジュリーニ、それにたまに朝比奈のブルックナーをなんとなく襟を正して聴いてるようなところがあるのだが、思わず説得されてしまいそうになり、割と気楽な気持ちで聞いてしまっている。
しかし、8番の速度はどうだろうか? CD一枚に収まりきるほどの快速。4楽章ではテンポは大幅にゆれる。う〜ん、とちょっと悩んでしまうが、ふと思い出したことがある。こんなことを書くとフルトヴェングラー・ファンの方に怒られてしまいそうだが、バレンボイム自身が敬愛してやまないフルトヴェングラーがもし現代の、このベルリン・フィルを指揮したらこんな感じになったのではないかと頭をよぎってしまった。もちろん、フルトヴェングラーと違い恐ろしいまでの求心力があるわけではないのだが。
いずれにしても、実はあまり期待していなかったバレンボイムのブルックナーではあったのだが、とても気に入ってしまった。
これくらい聴きやすいブルックナーの全集だったら、初めてのブルックナー全集にはひょっとしたら一番お勧めなのかもしれない。
決定盤と言える演奏があったというわけではないので星は4つにさせていただくが、5つでも決して問題はない。