チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
庄司さんのバイオリンは初めて聞きました
好感が持てる音色で 本人を見たことはありませんが 小柄で華奢な感じのちょっと背伸びしてみた そんな音色でした
バックのオケが 指揮が 確かにテンポが遅いし チャイコフスキーの音楽にしては妙にきれいすぎる印象を持ちました
チャイコフスキーの音楽の自分の印象は かわいらしい音楽と違う「1812年」に表れるような 象の 熊の そんなイメージ(ってどういうの?)なんですけど ちょいモーツァルト意識しつつって感じかなあ
う〜ん 好みが分かれるか…
嫌じゃないけどチャイコフスキーはこんなきれいな感じにまとまると変なカンジでした
メンデルスゾーンは作曲家についてあまりよく知らないけど曲は有名ですね
これはチャイコフスキーほどの違和感はなくすんなりと聞けました
きれいにまとまってました
J.S. バッハ & レーガー: 無伴奏ヴァイオリン作品集 (Bach & Reger : Works for violin solo / Sayaka Shoji violin) (2CD) [日本語解説付輸入盤] [Import CD from France]
バッハのすべての作品に共通することは「神との対峙」である。
だから、すべてのバッハ演奏には、厳粛な「孤独」が表現されていなければならない。
特に、無伴奏の単独楽器の曲となれば、それがもっとも如実に示されるべき条件となる。
名手と言われるバイオリン奏者の中において、バッハの無伴奏曲を美音とテクニック
のみで弾いている演奏によく遭遇するが、それはいただけない。
バッハの演奏は、徹頭徹尾、神と対峙する孤独な自己存在を掛けた
演奏舞台上での孤高表現にある。
したがって、聴く側も、そこに生温い感情移入やBGM的癒しなどを
求めるべきものではないのかもしれない。
そこで示されるべきものは、実存的な生の峻厳さであり、
どこにも曖昧さがない緊密で正確な表現力である。
日常的で意味希薄な、移ろいやすい、つかの間の感情などを置き去りにして、
ただひたすら自身の魂を神(バッハ的音楽)へ傾けてゆくこと、
そのような音楽スタイルを所有する音楽家の演奏に時折出会えることは喜びである。
この庄司紗矢香の演奏は、その意味で、見事な演奏となっている。
彼女により示されたソナタ一番の冒頭の「アダージョ」と「フーガ」の意味を、
聴き手はどうか汲み取ってほしい。
録音当時27歳(2010年現在)という若さでありながら、
ここまでのレベルにこの難曲を仕上げてゆくとは、
恐るべき才能というしかない。
最後になるが、バッハの影響が随所に感じられるレーガーのop.117
「無伴奏ヴァイオリンのための前奏曲とフーガ」および「シャコンヌ」も、
大変に素晴らしい仕上りとなっていることを記したい。
PRIMO
NHK-BSで彼女の特集番組を見て、興味を持ち購入しました。彼女の演奏は「上品で洗練された」という形容は当てはまらず、生々しいです。「ギー」という音が耳触りに感じるところすらあります。しかし、情念に満ちたワックスマンの「カルメン幻想曲」は圧巻で、愛憎の世界に引き込まれてしまいました。茶髪で意志の強そうな眼をした、これまでの日本人ヴァイオリニストとは違ったタイプの彼女を応援していきたいと思います。
アート・オブ・ヴァイオリン [DVD]
私の大好きなヴァイオリニスト、ジネット・ヌヴーの映像を見ることが出来るという理由から思い切って購入しました。結果は、場外ホームラン的大当たり! お目当てのジネット・ヌヴーの映像、ショーソンの『詩曲』を弾きながら、指揮者のシャルル・ミュンシュをひたと見つめる眼差しも素敵だったけれど、それ以外の映像も、個性的な名ヴァイオリニストたちの演奏が目白押しなんですね。2時間近く、画面に釘付け状態で、見ていて何度か、涙があふれました。ヴァイオリンに関心のある人はもちろん、クラシック音楽を愛するすべての方に、「これ、すっごくいいですよ」と、おすすめして回りたくなったDVDです。
ハイフェッツ、エルマン、シゲティ、ミルシテイン、フランチェスカッティ、スターン、ティボー、コーガン、オイストラフ、シェリング、メニューイン・・・・・・。彼ら、それぞれの色と個性を持ったヴァイオリン界の巨匠、名匠たちの綺羅星の如き演奏を、その演奏風景とともに見ていく幸せ。本当に素晴らしかった。
なかでも、ロシアが生んだ巨星ダヴィッド・オイストラフの演奏には圧倒されましたね。ショスタコーヴィチの『ヴァイオリン協奏曲第1番』の、大変な集中力と深みをはらんだカデンツァに、「こんなにすげぇヴァイオリニストだったんだ!」と。心から感動しました。オイストラフとメニューインのふたりが並んで弾く、バッハの『2つのヴァイオリンのための協奏曲』も素敵だったなあ。
それぞれの映像の合間に差し挟まれるコメントは、彼ら自身、優れたヴァイオリニストであるイツァーク・パールマン、イヴリー・ギトリス、イダ・ヘンデル、ヒラリー・ハーンといった面々。ヴァイオリニストとして立場を同じくするだけあって、そのコメントは、さすがに慧眼、「なるほど」と思わせるもの。歴史的映像のアクセントとして、ちっとも邪魔にならないばかりか、名ヴァイオリニストたちのスタイルの違いを知る上で参考になりました。
それと、日本語字幕の訳(関口暁子)が的確で、よかったですね。頭にすっと入ってくるこなれた日本語の文章が、好ましかったです。
音楽の友 2011年 04月号 [雑誌]
今月号は、読者アンケートによるクラシック音楽ベストテンとして 1 あなたが好きなクラシック音楽演奏家は? 2 あなたが好きな指揮者は? 3 あなたが好きなオーケストラは? 4 あなたが好きな鍵盤楽器奏者は? 以下全39問読者アンケートを特集しています。各設問を検討していくと種々面白い事が解ります。
例えば1 パヴァロッテイが何故1位なのか?カラヤンの人気いまだ衰えず。小澤は、大病からの復活で人気上昇! 2 小澤 カラヤン クライバーは、解るけど何故メータがランクインしているの? 4 アルゲリッチ、ポリーニの人気衰えず。しかし、グルダ、ブレンデルは何故ランクインしていないの? 10 小澤 朝比奈の人気衰えず 16 ベートーヴェン ブラームス バッハ モーツアルトの人気衰えず。17 ブルックナー マーラー好い曲もあるが長すぎる。武満 シェーンベルク 解りにくい 19 ベートーヴェン第九 ブラームスSYN.1は解るが、バッハ マタイ受難曲、ワーグナー 指輪は何故ランクイン・・通して聴いているのかな?モーツアルトは、フィガロが入って、何故SYN.40は入っていない? 23 何故チャイコフスキーVn.CO.が1位(メンデルスゾーンはランク外になりそうなのに) 27 ボエームが何故1位 37 39 ソフトは購入しないが、コンサートへは行く等色々な事が解ります。
総じて意外と保守的ですが、時々訳の解らない物がランクイン(しかも高位)しています。私も20代後半から30年以上購入してきたレコ芸の購読をやめました。(マンネリで面白くない)また、デイスクリポート以来ずっと購読してきたCDジャーナルも止めようと思っています。(巻末の新譜紹介が縮小された。)ソフトの販売量が減ってきているので、これらを紹介している雑誌も難しい時期に入ってきていると思います。