ZAZEN BOYS4
こんなバンド、他にはいない。
自分の知る限りでは。
張りつめた緊張感。
正確無比な演奏力。
構築され絡み合う音。
それらがいとも感覚的に鳴らされてる。
そんな感じ。
本当に格好良い音楽を聴いた時、自然と笑える。
理屈じゃない。
このアルバムは本当に格好良い音楽だ。
このアルバムが日本で生まれたという事実。
もっと多くの人に聴かれるべきだと心底思う。
唯我独音 presents 現代の無戒~ZAZEN BOYS~ [DVD]
副音声について。インタビュアーは素人の女。向井さんの話の面白さを全く引き出せていない。聞いててイライラするくらい。ミーハーファンの女の子がくだらない会話しているというレベル。向井さんも仕方なしにつきあっているよう。
すとーりーず
先だって公開されていたポテトサラダを聴いた時から、良い意味での?があったのだが、このアルバムを通して聴くことで、向井さんが、ZAZEN BOYSが今こういうところにいるのだな、というのが一貫してガッツリ感じられ、とても痺れる。
今までの作品のどの要素を抽出して引っ張りあげた、とかいうことではなく、「3」での脱構築的なバンドサウンドや「4」の打ち込みサウンドを経過しての、今のZAZENの純度100%の音塊。
ZAZEN BOYSのバンドとしてのポテンシャルが最大に引き出されているのはもちろんのこと、録音物として一番ZAZENの“生”感を感じられるアルバムだと思う。
もう圧倒的にビート、ビート、ビートで畳みかけられる故、前作のasobiやsabakuでのスキマの心地よさというか、浮遊感というか、音に漂っていたセンチメンタルというか、そういった要素はあまり今作では見受けられないかもしれないが、もうただ脳内を掻き毟ってくれる感覚があまりに突出しているので、この骨太一直線のサウンドの中にどのような淡いがあるのか、聴き手はそれをむしろ探すようになるのかもしれない。
サウンドと同時に言葉にも変化が見受けられ、それはもう歌詞というより、単語レベルにまで感情のインプットを推し進めたような、暗号に近い言葉の羅列(俳句のような)である。アブラゼミがミンミンミンと鳴く商店街や、電線にぶらさがった紫色の天狗などは、なるほど向井さんの世界観として聴き手はすんなり入っていけるだろうが、ポテトサラダやあるまじろ、電球、ハリネズミやサンドペーパーといった半ば放り投げられたような単語に、われわれは何を思うのか??
しかし不思議なもので、こういう詩情をほとんど感じさせない言葉も、このビートにのせられ反復されると、何だろう??とこちらの無意識を焚きつけてくる。
凄いなぁと同時に何だろう??というのが結局のところ素直な今の感想だが、この違和感があの快感への入り口なんだろうなぁというのは、今までのZAZENを聴き続けた経験からくる、絶対的な期待である
ZAZEN BOYS
これを聴いていて「吉原炎上」を思い出しました。 表現しようといて知ることがダイレクトに伝わってきます。 しかし、お子様向きではない。 大人の退廃、自堕落、享楽、酔狂といったものが感じられます。 聴いていて、なんか罪悪感、感じます。 自分が好むのなら何でもいいじゃないかと思うのですが、なんだこの得体の知れない罪悪感は。