Hieronymus Bosch c.1450-1546: Between Heaven and Hell (Taschen Basic Art Series)
鬼才BOSCHの
今でもこれからも斬新で在り続けるだろう作品の数々を
お手軽に楽しめる一冊。
幻想美術がお好きな方は是非。
Ashes Are Burning
個人的にフェイバリットな女性ヴォーカルの一人であるアニー・ハズラムを擁するRENAISSANCEの、名作の呼び声高い1973年発表の作品です。
どうやらプログレとしてカテゴライズされているように見えますが、彼等の音楽はPINK FLOYDやYES、GENESISやELPなんかとは異なり、フォーク・トラッドをベースとしたものであり、牧歌的な趣を感じ取れます。
ですが、それが単にフォーク・トラッドの枠に収まらなかったのは、彼等があまりにもドラマチックな曲を構成しうる作曲能力とそのドラマツルギーを見事に演出しうるアニー・ハズラムの天使のヴォーカルを有していたからでしょう。
『劇的』そう、彼等の音は三次元的な音空間を創出し、あたかも目の前にドラマが演じられているような錯覚さえ起こす力を有しています。
6には彼等の全てが凝縮されています。
因みに6にはWISHBONE ASHの天才ギタリスト、アンディ・パウエルが参加しており、見事にドラマツルギーを演出しています。
彼は曲の後半で凄まじくメロディアスなギターソロを披露しています。
イタリア・ルネサンスの文化〈2〉 (中公クラシックス)
この翻訳は読めば読むほど誤訳あるいは悪訳があることに気づいた。例を挙げる。
「教会国家南部」とあるが、こんな日本語があるだろうか。これは「南部の教皇領」であろう。ドイツ語はden suedlichen Kirchenstaat となっている。英訳はthe southern part of the ecclesiastical dominion である。
また、wegen seiner spaeten Leidenschaft fuer Lucrezia d'Alagnaとある。これを「後年ルクレーツィァ・グラーニャに熱中した時」と訳す。英訳はfor his old man's passion for Lucrezia d'Alagno となっている。これは「晩年の熱中」であろう。「後年」と「晩年」では明らかに意味がちがう。
これらの訳語が同じページに見られるのである。実に読みにくい書物である。