Flora(初回限定盤)(DVD付)
あの感情的な冷たさが心地良い“ART-SCHOOL”がほぼ欠如している今回のアルバム。
それを期待してる人は残念ですが諦めて下さい。全く逆ベクトルです。
心にダイレクトに伝わってくるあの鋭さは完全に身を潜めています。
だけど良い。すごく良いんです。気付けば何度もリピートしている自分がいる。
切ないけど優しくて、透明なんです。そして、聴けば聴くほど味が出てくる。
Floraはそんなアルバムです。
一番お気に入り、サビごりおしの「Beautiful Monster」で全快になり、
前奏がしびれる「影待ち」でこのアルバムの中で唯一冷たさを感じ、
名曲「SWAN DIVE」に癒されて、シューゲイズ好きにはたまらない
「THIS IS YOUR MUSIC」は、その明るさに若干恥ずかしくなったり。
「光と身体」でしんみりコレええ曲やわと感傷に浸り「Low heaven」
で幸せになれます。是非聴いてください。
現状維持のまま曲を作り続けるアーティストなんかいない。
過去の幻影に縛られずに変わりゆくART-SCHOOLを見守るのも悪くないと思った。
サークル
手作り感覚のていねいに作られたポップス。おいしい自家製ケーキという感じでしょうか。商業的なことはあんまし関係なく制作されているところが憎い。音数は少ないけれどもしみますよ。
アレンジも工夫されていてよろし。ポップマジック。
無理にいっちまえばソフト&ジェントル。10点中10点
朧の彼方、灯りの気配
ふわっ…と、包み込まれるような、凛として、透き通った声。心のひだに優しく触れる美しい音の粒が、身体中を心地よく流れていく。
CDの帯に、「坂本美雨さん、僕はあなたの声の、エロスの虜だ。」という後藤繁雄さんのコメントがあります。
私は彼女の声にエロスは全く感じず、全体に溢れているのは、アガペーだと思うのですが…(私が女性だからでしょうか??)。
ずっと、大切に聞いていきたい、珠玉の一枚です。
ジューン
日本で先行発売されたのち、2001年11月にはイギリスで、2002年7月にはようやく本国アメリカで発売された "JUNE" ですが、内容に異なる点があります。
イギリス盤では、4曲目の "Puzzle Ring" が "Automatically Sunshine" に差し替えられました(結果として、"Puzzle Ring" は日本盤にのみ収録となっています)。
アメリカ盤はイギリス盤をベースに、さらに "Girl On A Wire" と "Katydids" のリミックスバージョンがボーナストラックとして追加されています。日本盤にはシークレットトラックとして収録の名曲カバーはイギリス盤にもアメリカ盤にも入っています。