未練(通常盤 B)
DASEINデビュー十周年で復活第二弾のシングル「未練」。
イントロからイケイケなシンセの打ち込みの、レイヴィーなダンスロック。
4つ打ちドラムで、LIVEでは物販の小さなバンダナを振って踊るという仕様だが、「天下無双」同様、
扇子を振って踊るのが似合いそうなアガる曲に仕上がっている。
タイトル通り別れた恋人が忘れられないという未練な曲で、楽しいサウンドとは裏腹にやるせなく
情けない感じはまさにDASEINといった感じ。
Rickyの最後の「今でも 愛してる」という囁きは思わずツッコミを入れたくなるが。
カップリングの「共鳴り」は夏を意識した踊れる曲。「I miss you」と同じく夏の歌。
DASEIN復活ということで、復活ツアーの大阪に行ってきた。
ポップなバンドって馬鹿にしがちなんだけど、リアルタイムで思いっきりDASEIN体験してるやん!
と思った。
ファンクラブにこそ入ってはいなかったものの、2年目から解散までずっと追いかけていて、
LIVEには十回ぐらい行った。
活動期間は短かったものの、CDリリースが多く、本数は少ないものの頻繁にツアーを行っており、
DASEINの活動はまさに走馬灯のようだった。
七年振りにLIVEに行くに当たってCDを聞きなおしたのだが、振り返ってみるとDASEINとは
ネオヴィジュアル系や、今のアニソンアーティストの走りだったのではないかと思う。
活動当時は本人達もメディアもヴィジュアル系とは言っていなかったが、金髪にサングラス、メタリックな衣装、
遊び心満載のポップな楽曲、振り付け(Rickyダンスといっていた)、サイネリウム、
と今見るとV系じゃん、と突っ込んでしまう要素満載だった。
当時のV系は、硬派でクールなバンドが主流で、まだDASEINのようなバンドをジャンルづけする言葉がなかったのでは
ないかと思う。
出てくるのが早かった、そして解散するのも早かった。まさに魁だった。
話を戻すが、DASEIN復活LIVE。
久しぶりのツアーということで、客は20代もいたが30代中心で、40代の客もいた。
中バコのLIVEで思っていたより客が入っていた。
サングラスにメタリックな青い露出のある衣裳のRickyが登場し、「ケリをつけろ」でスタートし、2ndアルバム中心にLIVEが進行する。
楽曲はポップなものの、生で喰らうとドラムや打ち込みの音圧がすごく、ハードコア系バンド顔負けのラウドさだ。
Rickyの歌声は七年前から衰えることのないきれいなハイトーンボイスである。
Ricky自ら踊る振り付けは高速の手話のようで、細かい動きをする客を見ているとやっぱりV系じゃん!と思わずにいられなかった。
以前と比べるとRickyの客への煽りは堂々としていて、LIVEを引っ張っていた。
以前は僕だった一人称は俺になり、男らしい印象だった。
JOEは相変わらずのサブギャグマスターで、自分の言ったギャグで笑っていた。
Rickyに「なんでも俺が拾ってくれると思うな」とツッコまれていた。
アンコールでRickyによる未練ダンスの振り付けをフルで教えてもらう。
7年前と同じサポートのイケメンギタリストSCOTTIEと、金髪でRickyそっくりなベースBALL(笑)もステージに立ち、
4人でふざけつつ未練をフルで踊る。細かく素早い動きが多く、結構ハード、かつ難しい。
復活シングルが未練ってどうなんだ、とRickyが言っていたが、JOEが未練でいこうと言ったそうだ。
解散前から出来ていた曲で、楽曲も歌詞も変えていないとのこと。
客のテンションはハイボルテージになり、楽しい空気が満ちていた。
客の声にJOEが「またいつか」と言って、Rickyに「言っちゃっていいの?」とツッコまれていた。
再始動というよりは十周年記念による復活のようで、これからの活動予定は未定のようだ。
でも、未音源化の曲もあるし、3rdアルバム作っちゃえば、と思った。
アンコールで「我、ここに在り」が終わっても客のDASEINコールが鳴りやまなかった。
DASEINは活動当初から「生きているだけで価値がある」ということをずっと唱えていたが、
ファンのリアクションがDASEINの存在価値を証明していた。
解散こそ早かったが、DASEINの曲が一過性の、使い捨ての楽曲ではないことをファンの反応が
物語っていた。
もっと評価されていいバンドだと思う。
V-ROCK Disney
期待よりも全然良かった。
というかみんな違和感がないぐらい自分たちらしいアレンジになってました。
バンドのファンは買って損はないと思います。
でもDisnyファンにはどうだろう。
アレンジは好きなんですがどの曲も日本語になっていて
英語のままでも良かったんじゃないかなぁと思う所があったので星4。
DASEIN - 愛のために 夢のために [DVD]
タイトルになっている「愛のために夢のために」を含む3曲の撮りおろし映像に加えて、ダンス&ドラム講座の特典映像まで収録されていて、大満足なDVD
でした☆「だったら星5つじゃないの?」と思われるかもしれませんが、1つ減らした理由は、収録されている過去のクリップが、以前発売されたビデオ&DVDに収録されているものと同じだったからです。私としては、収録されているクリップの曲以降にリリースされた曲のPVを入れてほしかったので、星4つということで☆